2026年10月8日放送の『林修の今知りたいでしょ!』3時間スペシャルでは、「体重の新常識」が特集されました。
年齢とともに太りやすくなるのは基礎代謝が落ちるから?
内臓脂肪や皮下脂肪を減らすには、どんな方法がよいのでしょうか。
今回の番組では、最新の研究や専門家の解説をもとに、体重管理に関する6つのテーマが紹介されました。
この記事では、番組で紹介された順番に①〜⑥の新常識を振り返りながら、それぞれの結論や検証結果を分かりやすくまとめます。
詳しい実践方法については個別記事で紹介し、番組で取り上げられたその他の内容についても、現役理学療法士の視点を交えて解説します。
体重の新常識①|内臓脂肪を減らすには?腸の働きがカギ!
【番組の復習】
内臓脂肪を減らすために大切なのは、腸の働きをよくすること!
番組では、そのための方法として次の2つが紹介されました。
- レジスタントプロテイン(タンパク)を含む高野豆腐を食べる
- 歯周病菌を減らす
高野豆腐に含まれるレジスタントプロテインに注目
番組では、信州大学の田中直樹先生が、高野豆腐に含まれるレジスタントプロテインについて解説しました。
レジスタントプロテインは、消化されにくい性質を持つタンパク質です。
腸内環境や脂質代謝との関係が研究されており、今回の番組でも内臓脂肪を減らすための食品として高野豆腐が取り上げられました。
さらに、腸から分泌されるホルモン「GLP-1」も紹介されました。
GLP-1は、食後の血糖値や食欲の調節に関わるホルモンです。
ただし、高野豆腐を食べれば必ず内臓脂肪が減るというわけではありません。
歯周病菌を減らすことも大切?
大阪大学の天野敦雄先生は、歯周病菌と腸内環境、内臓脂肪の関係について解説しました。
口の中の細菌が腸に影響する可能性が研究されており、歯周病の予防や口腔ケアの重要性が紹介されました。
歯周病菌を減らすことが内臓脂肪の減少に直接つながるかについては、今後の研究も必要です。
高野豆腐のおきかえダイエット!1週間の検証結果は?
番組では、高野豆腐を使った1週間のおきかえダイエットも検証されました。
丸山さん(34歳)
- 体重:99.2kg → 96.7kg(2.5kg減)
- ウエスト:105.5cm → 102.5cm(3.0cm減)
- 内臓脂肪面積:166.0cm² → 122.9cm²(43.1cm²減)
髙橋さん(仮名・34歳)
- 体重:89.6kg → 87.5kg(2.1kg減)
- ウエスト:102.9cm → 99.5cm(3.4cm減)
- 内臓脂肪面積:138.0cm² → 90.5cm²(47.5cm²減)
2人とも、番組の検証では体重と内臓脂肪面積が減少していました。
ただし、参加者が2人の短期間の検証であり、高野豆腐だけの効果とは判断できません。
高野豆腐の食べ方やGLP-1、歯周病との関係については、別記事で詳しくまとめています。
→【関連記事】内臓脂肪を減らすカギは腸!高野豆腐・GLP-1と歯周病の関係【林修の今知りたいでしょ】
→【関連記事】高野豆腐のおきかえダイエットのやり方は?1週間の効果・内臓脂肪の検証結果【林修の今知りたいでしょ】
体重の新常識②|皮下脂肪を減らすには?1日おきのプチ断食に注目
【番組の復習】
皮下脂肪を減らすには、運動と食事制限が欠かせません。
そのうえで、最新の研究から注目されている方法として、1日おきにプチ断食をする方法が紹介されました。
1日おきのプチ断食とは?
番組では、山田陽介先生が皮下脂肪を減らす方法について解説しました。
紹介されたのは、毎日厳しい食事制限を続けるのではなく、1日おきに摂取カロリーを調整する方法です。
番組で説明されたポイントは次のとおりです。
- 毎日同じように食事制限するわけではない
- 1日おきに食事量を調整する
- 摂取カロリーを減らす日を設ける
- 運動も組み合わせることが大切
番組では、摂取カロリーを400〜500kcal程度減らす考え方が紹介されました。
「プチ断食」といっても、食事を完全に抜く断食ではありません。
ただし、必要なエネルギー量は年齢や体格、活動量などによって異なります。
極端なカロリー制限は筋肉量の減少や体調不良につながる可能性があるため、無理に取り入れないことが大切です。
みはるさん・Mr.シャチホコさんが8日間検証!
番組では、みはるさんとMr.シャチホコさん夫妻が、8日間の検証に挑戦しました。
Mr.シャチホコさん(33歳)
- 体重:82.6kg → 80.6kg(2.0kg減)
- ウエスト:93.7cm → 93.6cm(0.1cm減)
- 皮下脂肪面積:197.7cm² → 214.1cm²(16.4cm²増)
みはるさん(56歳)
- 体重:66.3kg → 63.3kg(3.0kg減)
- ウエスト:91.7cm → 90.7cm(1.0cm減)
- 皮下脂肪面積:268.9cm² → 263.3cm²(5.6cm²減)
体重が減っても皮下脂肪は増えることがある?
今回の検証で興味深かったのは、2人とも体重は減ったのに、皮下脂肪の変化が異なったことです。
みはるさんは、体重と皮下脂肪面積の両方が減少しました。
一方、Mr.シャチホコさんは、体重が2kg減ったにもかかわらず、皮下脂肪面積は増加していました。
つまり、体重が減ったからといって、必ずしも皮下脂肪が減っているとは限らないわけですね。
体重には脂肪だけでなく、水分や筋肉などの変化も影響します。
また、今回の検証は8日間と短いため、長期的な減量効果を示すものではありません。
理学療法士の視点|体重だけでなく筋肉量にも注目
ダイエット中に気をつけたいのは、脂肪と一緒に筋肉まで大きく減らしてしまうことです。
筋肉量が減ると、身体を動かす力や活動量にも影響する可能性があります。
そのため、体重の数字だけを追いかけるのではなく、
- 無理のない食事管理
- 日常の身体活動
- 筋肉を維持するための運動
- 十分な栄養摂取
を組み合わせることが大切だと思います。
なお、番組では身体を温める方法も話題になりましたが、カイロなどで皮膚を温めるだけで皮下脂肪が減ると確立されているわけではありません。
特に就寝中のカイロ使用は低温やけどの危険があるため、注意が必要です。
→【関連記事】プチ断食の食事メニューは?みはる・Mr.シャチホコ夫妻の8日間のカロリーと結果【林修の今知りたいでしょ】
体重の新常識③|太りにくい体を作るには?活動代謝と咀嚼がポイント
【番組の復習】
太りにくい体を作るには、日常の活動代謝を増やすこと!
番組では、次の2つが大切だと紹介されました。
- おへその位置が上下に動く運動を意識する
- 食事のスピードに注意し、咀嚼回数を増やす
基礎代謝は20〜60歳でほとんど変わらない?
年齢とともに太りやすくなる理由として、よく挙げられるのが「基礎代謝の低下」です。
しかし番組では、約6,000人を対象とした研究が紹介され、20〜60歳では体格などを調整したエネルギー消費量が比較的安定しているという新しい知見が取り上げられました。
これは、すべての人の基礎代謝が20歳から60歳まで同じという意味ではありません。
体格や筋肉量、生活習慣によって、実際の消費エネルギーは異なります。
今回の番組では、年齢だけを理由にするのではなく、日常生活でどれだけ身体を動かしているかに注目していました。
おへそ上下運動で日常の活動代謝を増やす!
番組では、座ったり立ったりする動作や、かかとの上げ下げ、階段の利用などが紹介されました。
ポイントは、おへその位置が上下に動くような身体活動を増やすことです。
番組内の検証では、30分間座って過ごした場合と、小さな動きを取り入れた場合で、消費カロリーに違いが見られました。
- 座って過ごした場合:約48.1kcal
- 小さな動きを取り入れた場合:約74.1kcal
その差は約26kcalでした。
一度の消費量は大きくなくても、日常生活の中で身体を動かす機会を増やすことには意味があります。
おへそ上下運動の具体的なやり方は、別記事で紹介しています。
早食いは太りやすい?咀嚼回数を増やすことが大切
番組では、藤田医科大学の飯塚勝美先生が、食べるスピードと体重の関係について解説しました。
約56万人を対象とした調査も紹介され、早食いと肥満との関係が取り上げられました。
さらに、咀嚼回数を変える検証も行われました。
- 1口あたり約8回噛む場合
- 1口あたり約20回噛む場合
食事にかかる時間を比較すると、噛む回数を増やした場合は、食事時間が長くなる傾向が見られました。
食べるスピードが速いと、満腹感を十分に感じる前に食べすぎてしまうことがあります。
そのため、普段から早食いの人は、
- 一口の量を少し減らす
- よく噛んでから飲み込む
- 食事を急いで終わらせない
- 食べながら満腹感を意識する
といった工夫を取り入れてみるとよいでしょう。
ただし、20回噛めば必ず痩せるというわけではありません。
食事のスピードを見直すことが、食べすぎを防ぐきっかけになるという点が大切ですね。
→【関連記事】おへそ上下運動のやり方は?太りにくい体の作り方【林修の今知りたいでしょ】
体重の新常識④|昭和・平成のダイエットは令和でもおすすめ?
番組では、昭和・平成に流行したダイエット法が、令和の知見でもおすすめできるのかが紹介されました。
今回取り上げられたのは、次の方法です。
- エアロビクス
- 軍隊式トレーニング
- サバ缶ダイエット
- リンゴダイエット
- バナナダイエット
エアロビクス・軍隊式トレーニングは令和でもおすすめ!
番組では、エアロビクスや軍隊式トレーニングは、現在でもおすすめできる運動として紹介されました。
どちらも身体を動かし、エネルギー消費量を増やすことにつながります。
ダイエットでは、食事の調整だけでなく、身体活動による消費エネルギーを増やすことも大切です。
ただし、軍隊式トレーニングのように運動強度が高いものは、体力に合わせて調整する必要があります。
運動習慣がない人は、無理に激しいトレーニングから始めず、ウォーキングや軽い体操などから取り入れるとよいでしょう。
サバ缶ダイエットもおすすめ?
サバ缶も、令和の知見から見ておすすめできる食品として紹介されました。
サバには、タンパク質やEPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸が含まれています。
筋肉の維持や栄養バランスを考えるうえでも、魚を食事に取り入れることにはメリットがあります。
ただし、サバ缶を食べるだけで痩せるという意味ではありません。
食事全体の摂取カロリーや栄養バランスも大切です。
リンゴ・バナナダイエットは糖分に注意!
一方、リンゴやバナナを使ったダイエットについては、糖分や血糖値への注意点が紹介されました。
リンゴやバナナは、ビタミンや食物繊維などを含む食品ですが、糖質も含まれています。
特に糖尿病がある人は、食べる量や血糖値への影響に注意が必要です。
ただし、リンゴやバナナそのものが悪い食品というわけではありません。
問題になるのは、特定の食品だけを食べ続けたり、極端な食事制限を行ったりすることです。
果物も適量を、バランスのよい食事の中で楽しむことが大切ですね。
体重の新常識⑤|リバウンドを防ぐには?1分間のストレスケア
【番組の復習】
リバウンドの最大の要因として紹介されたのは、ストレスです。
番組では、次の3つの方法がすすめられました。
- 1分間の瞑想
- 1分間のストレッチ
- 1分間の好きなものタイム
また、リバウンド防止には1日合計8500歩がよいという研究も紹介されました。
ストレスホルモン「コルチゾール」が食欲に影響?
番組では、髙倉一樹先生が、ストレスとリバウンドの関係について解説しました。
髙倉先生によると、ストレスによって分泌されるコルチゾールが食欲中枢を刺激し続けることで、食欲が増加してしまうとのこと。
そのため、ダイエット後の体重を維持するためにも、ストレスを和らげる取り組みが大切だと紹介されました。
ただし、リバウンドには食事や身体活動、減量後の身体の変化なども関係します。
1分間でできる3つの方法とは?
番組で紹介されたのは、日常生活に取り入れやすいストレスケアです。
① 瞑想
鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きながら呼吸を整えます。
② ストレッチ
手のグー・パー運動や手首、首・肩、体側を伸ばす動きなどを取り入れます。
③ 好きなものタイム
好きなお菓子や食べ物を少量楽しみ、我慢ばかりしない時間をつくります。
具体的なやり方や8500歩の研究、皮膚に残る「肥満の記憶」については、別記事で詳しく紹介しています。
→【関連記事】リバウンドを防ぐ1分間の方法は?瞑想・ストレッチ・好きなものタイム【林修の今知りたいでしょ】
体重の新常識⑥|間違ったダイエットの危険性は?筋肉量と脂肪肝に注意
【番組の復習】
間違ったダイエットを続けると、20代でも70代と同程度の筋肉量になる可能性があると紹介されました。
さらに、将来的なサルコペニア肥満や、脂肪肝のリスクについても取り上げられました。
20代でも70代の筋肉量に?極端な食事制限の危険性
番組では、同志社大学の石井好二郎先生が、若い女性の筋肉量不足について解説しました。
体重が軽くても、筋肉量が十分とは限りません。
特に、極端な食事制限を繰り返している場合、必要な栄養が不足し、筋肉量が減ってしまう可能性があります。
筋肉は、身体を動かすだけでなく、姿勢の維持や日常生活の活動にも欠かせません。
理学療法士としても、体重の数字だけを目標にして、筋肉を減らしてしまうダイエットには注意が必要だと感じます。
サルコペニア肥満とは?
サルコペニア肥満とは、筋肉量や筋力の低下と肥満が重なった状態を指します。
筋肉が少なくなると、身体を動かすことが負担になり、活動量が減る可能性があります。
その結果、さらに筋肉が減るという悪循環につながることもあります。
予防のためには、
- 極端な食事制限を避ける
- タンパク質を含む食事をとる
- 筋力を維持する運動を取り入れる
- 体重だけでなく身体機能にも目を向ける
ことが大切です。
「タタタタ」で口の機能をチェック?
番組では、口を動かす機能に関する話題も紹介されました。
「タタタタ」と繰り返し発音する方法は、舌や口の動きを確認する際にも使われます。
ただし、この発音だけで筋肉量の低下やサルコペニア肥満を診断できるわけではありません。
口の機能も、食事や健康を支える大切な要素の一つです。
口の機能を保つためには、舌や唇を日常的に動かすことも大切です。
NHK『あしたが変わるトリセツショー』では、舌の動きに注目した「3分舌トレ」も紹介されました。
理学療法士の視点から、具体的な舌の運動方法を別記事で詳しくまとめています。
※舌トレは口の機能に関する運動であり、これだけで筋肉量の低下やサルコペニア肥満を予防できるという意味ではありません。
→【関連記事】トリセツショー【舌トレ】のやり方は?理学療法士が図解で解説|2026/4/16放送
痩せていても脂肪肝になる?食事制限との関係
番組では、筑波大学の正田純一先生が、脂肪肝のリスクについて解説しました。
脂肪肝というと、肥満の人に多いイメージがあるかもしれません。
しかし、体重が軽い人でも脂肪肝になることがあります。
極端な食事制限や栄養バランスの偏りなどは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
脂肪肝にはさまざまな原因があり、痩せていることだけで肝臓の健康を判断することはできません。
ダイエットでは、体重を減らすことだけでなく、筋肉や肝臓の健康も守ることが大切ですね。
まとめ|林修の今知りたいでしょ「体重の新常識」6つを振り返り!
2026年10月8日放送の『林修の今知りたいでしょ!』では、体重に関する6つの新常識が紹介されました。
① 内臓脂肪を減らすには?
腸の働きをよくすることがカギ。高野豆腐のレジスタントプロテインや歯周病菌への対策が紹介されました。
② 皮下脂肪を減らすには?
運動と食事管理が基本。1日おきのプチ断食という方法も紹介されました。
③ 太りにくい体を作るには?
日常の活動代謝を増やすことが大切。おへそ上下運動や、よく噛んで食べることがポイントです。
④ 昭和・平成のダイエットは令和でもおすすめ?
エアロビクス・軍隊式トレーニング・サバ缶はおすすめ。一方、リンゴやバナナだけに偏るダイエットには注意が必要です。
⑤ リバウンドを防ぐには?
ストレス対策が重要。1分間の瞑想・ストレッチ・好きなものタイムや、1日8500歩の研究が紹介されました。
⑥ 間違ったダイエットを続けると?
筋肉量の低下やサルコペニア肥満、脂肪肝のリスクに注意が必要です。
今回の番組を通して感じたのは、ダイエットは単に体重を減らすことではなく、筋肉を守りながら、食事・運動・ストレスを含めた生活習慣を整えることが大切だということです。
理学療法士としても、無理な減量ではなく、長く続けられる健康的な体重管理を意識していきたいと思います。
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