スーパーで白菜やキャベツの値段を見て、「高い!」と驚いたことはありませんか?
秋から冬にかけては鍋料理がおいしい季節。ところが、白菜の値段が高いと、鍋を作るのもちょっとためらってしまいますよね。
2026年10月は、長雨や日照不足などの影響で、白菜やキャベツ、レタスなどの価格が高騰しています。
一方で、にんじんやたまねぎなど、平年より安くなっている野菜もあります。
では、野菜の高騰はいつまで続くのでしょうか?
この記事では、農林水産省の最新データをもとに、2026年の野菜の値上がり原因や異常気象との関係、ウクライナ情勢の影響、今後の価格見通しについて詳しく調べました。
野菜の高騰はいつまで続く?2026年10月の最新見通し
結論からいうと、2026年10月下旬現在、野菜の価格には少しずつ落ち着く動きも見られます。
ただし、白菜やキャベツなど一部の野菜は、依然として平年より高い価格が続いています。
農林水産省が2026年10月23日に更新したデータでは、東京都中央卸売市場における価格は次のようになっています。
| 野菜 | 平年比 | 価格の傾向 |
|---|---|---|
| 白菜 | 153% | 約1.5倍と高い |
| キャベツ | 163% | 約1.6倍と高い |
| にんじん | 78% | 平年より安い |
| たまねぎ | 65% | 平年よりかなり安い |
※2026年10月22日時点の卸売価格。平年比は過去5か年の同じ時期の平均との比較で、スーパーの販売価格とは異なります。
野菜が安くなるのはいつ頃?
今後の価格を左右するのは、主に次の3つです。
- 天候が回復して野菜の生育が進むこと
- 産地の切り替わりによって出荷量が増えること
- 市場への入荷量が安定すること
例えば、レタスは長野県産から茨城県産へと主な産地が切り替わる時期です。
しかし、2026年は茨城県でも日照不足による生育の遅れが見られています。
そのため、産地が切り替われば必ず値下がりする、というわけではありません。
10月下旬以降、天候が安定して出荷量が回復すれば、価格が落ち着くことは期待できます。
一方、いつ平年並みに戻るかについては、現時点で明確な時期は示されていません。
秋冬野菜が本格的に出回る11月以降の価格動向にも注目したいところです。
2026年に野菜が高いのはなぜ?異常気象との関係
今回の野菜高騰の大きな原因は、2026年9月の長雨と日照不足です。
特に東日本の太平洋側では、記録的な天候不順となりました。
9月の長雨と日照不足で野菜の生育が遅れた
気象庁によると、2026年9月の東日本太平洋側では、次のような気象状況が観測されています。
| 気象データ | 2026年9月 |
|---|---|
| 降水量 | 平年の236% |
| 日照時間 | 平年の46% |
| 記録 | 1946年の統計開始以降、9月として最も雨が多く、 日照時間が少なかった |
雨が多く日照時間が短いと、野菜の生育にはさまざまな影響が出ます。
- 日照不足で光合成が十分にできない
- 土壌が過湿になり、根の働きが低下する
- 種まきや苗の植え付け作業が遅れる
- 野菜の成長が遅れ、収穫量が減少する
- 病害が発生しやすくなり、出荷できる割合が減る
特に白菜やキャベツ、レタスなどの葉物野菜は、生育状態や収穫量が価格に反映されやすい野菜です。
猛暑や大雨も野菜の価格を左右する
野菜の価格に影響するのは、長雨だけではありません。
近年は猛暑や極端な大雨など、農作物の生育に影響する気象条件が問題になっています。
例えば、猛暑によって次のような影響が起こることがあります。
- 高温で葉が傷む
- 結球する野菜の生育が不安定になる
- 花が咲いても実がつきにくくなる
- 水不足によって成長が妨げられる
- 病害虫の発生状況が変化する
さらに、台風や大雨によって畑が冠水すると、収穫直前の野菜が出荷できなくなる場合もあります。
野菜は工場で作る製品とは異なり、天候によって生産量が大きく変化します。
そのため、天候不順が続くと市場への供給量が減り、価格が高くなることがあるのです。
地球温暖化で野菜の高騰は今後も増える?
今後気になるのが、地球温暖化と野菜価格の関係です。
地球温暖化によって極端な高温や大雨などのリスクが高まると、農作物の安定生産が難しくなる可能性があります。
日本でも高温による品質低下や収穫量への影響が問題となっており、農業分野では暑さに強い品種の導入や栽培方法の見直しなどが進められています。
ただし、2026年9月の長雨がすべて地球温暖化によって発生したと断定することはできません。
それでも、気象条件が野菜の価格を大きく左右することは、今回の高騰からも分かります。
今後は気候の変化に対応した農業生産が、野菜の安定供給にとってますます重要になりそうです。
ウクライナ情勢も野菜の高騰に影響している?
野菜の価格が高くなる原因は、天候だけではありません。
実は、遠く離れたウクライナで起きている戦争も、日本の農業に影響を与えてきました。
ただし、今回の野菜高騰とウクライナ情勢は、影響の仕方が異なります。
ウクライナ侵攻によって肥料価格が急騰した
日本の農業で使用される肥料原料の多くは、海外からの輸入に依存しています。
代表的な肥料原料には、次のようなものがあります。
- 尿素:植物の葉や茎の成長に必要な窒素を供給する
- りん酸アンモニウム:根の発達などに関わるリンを供給する
- 塩化カリウム:植物の水分調節などに関わるカリウムを供給する
農林水産省の資料によると、肥料原料の輸入価格は2021年から上昇傾向にあり、2022年のロシアによるウクライナ侵攻などが重なって急騰しました。
その後、2023年以降には価格が下落した原料もありますが、一部は依然として高い水準にあります。
燃料費や輸送費の上昇も野菜価格に影響する
農家が野菜を作って出荷するまでには、さまざまな費用がかかります。
| 費用 | 野菜生産への影響 |
|---|---|
| 肥料代 | 野菜を育てるための生産費 |
| 燃料代 | 農業機械や施設栽培の暖房など |
| 電気代 | ハウス栽培の設備や冷蔵設備など |
| 輸送費 | 産地から市場や販売店までの運搬 |
| 包装資材費 | 段ボールや袋などの費用 |
これらの費用が上昇すると、農家や流通業者の負担が大きくなります。
ウクライナ情勢は肥料やエネルギーの国際市場にも影響してきましたが、国内の燃料費や輸送費には、為替相場や原油価格など複数の要因が関係しています。
天候が回復しても野菜が安くならないことはある?
ここで重要なのは、野菜の値段には2つの異なる要因があるということです。
- 天候不順による一時的な供給不足
- 肥料や燃料などの生産・流通コストの上昇
天候が回復して野菜の収穫量が増えれば、一時的な高騰は落ち着く可能性があります。
しかし、生産コストが高い状態が続けば、以前と同じ価格で販売することが難しくなる場合もあります。
つまり、2026年秋の白菜やレタスの急激な高騰は主に天候不順によるものですが、野菜の価格を長期的に考える際には、国際情勢や生産コストも無視できないということです。
2026年10月に高い野菜・安い野菜一覧
野菜が高いと感じる2026年秋ですが、すべての野菜が値上がりしているわけではありません。
農林水産省が2026年10月23日に更新した「今週のお手頃野菜」では、にんじんとたまねぎがお買い得と紹介されています。
さらに、ほうれん草やブロッコリー、きゅうり、トマトなども、平年より安い価格となっています。
今、高くなっている野菜は?
| 野菜 | 価格の傾向 | 主な背景 |
|---|---|---|
| 白菜 | 平年より高い | 長雨・日照不足による生育不良 |
| キャベツ | 平年より高い | 日照不足や生育の遅れ |
| レタス | 10月の高値予想品目 | 産地の天候不順による出荷量減少 |
※価格傾向は10月22日時点の卸売データ、レタスの見通しは9月30日公表の農水省資料をもとに整理。
今、比較的安く買える野菜は?
| 野菜 | 2026年10月下旬の価格傾向 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| にんじん | お買い得 | 鍋・煮物・スープ |
| たまねぎ | お買い得 | スープ・炒め物・鍋 |
| ほうれん草 | 平年より安い | おひたし・鍋 |
| ブロッコリー | 平年より安い | 温野菜・スープ |
| きゅうり | 平年より安い | サラダ・和え物 |
| トマト | 平年より安い | サラダ・トマト鍋 |
特に、にんじんやたまねぎは保存もしやすく、さまざまな料理に活用できる野菜です。
白菜やキャベツが高いときは、価格が落ち着いている野菜を積極的に取り入れるのもよいですね。
なお、農水省のデータは卸売市場の価格です。実際のスーパーでは、地域や仕入れ先によって値段が異なります。
白菜・キャベツ・レタスはいつ安くなる?
ここからは、特に価格が気になる白菜・キャベツ・レタスについて、今後の見通しを確認していきます。
白菜は秋冬産地の出荷回復がポイント
鍋料理には欠かせない白菜。
2026年10月の価格高騰には、主産地である長野県の天候不順が影響しています。
農林水産省によると、長野県産の白菜は9月の長雨と日照不足によって、生育不良や収穫できる割合の低下が見られました。
今後は茨城県など秋冬産地の出荷状況も、価格を左右するポイントになります。
白菜は秋から冬にかけて需要が高まる野菜ですが、出荷量が回復すれば価格が落ち着くことが期待できます。
ただし、2026年10月下旬現在、具体的な値下がり時期は明らかになっていません。
キャベツは出荷量の回復に注目
キャベツも2026年10月下旬には、平年より高い価格となっています。
農林水産省の見通しでは、群馬県産は日照不足と低温の影響によって生育が遅れ、やや小玉になっているとされています。
また、後から出荷される千葉県産にも長雨の影響が見られました。
そのため、10月後半は出荷量が平年を下回り、価格がやや高くなると予想されています。
今後、産地の生育状況が改善して出荷量が増えるかどうかが、値下がりのカギになりそうです。
レタスは茨城県産の生育状況がポイント
レタスは、長野県産から茨城県産へと出荷の中心が切り替わる時期です。
しかし、2026年は長野県や群馬県に加えて、茨城県でも日照不足による生育不良や遅れが見られています。
そのため、農林水産省は10月のレタス価格について、平年を上回って推移すると予想しています。
レタスについても、天候の安定と出荷量の回復が重要になりそうです。
野菜が高いときはどうする?食費を抑える工夫
野菜の価格が高いからといって、毎日の食事から野菜を減らしてしまうのも気になりますよね。
そんなときは、値段の安い野菜を上手に組み合わせるのがおすすめです。
白菜が高いなら鍋の具材を変えてみる
寒くなると食べたくなる鍋料理。
しかし、白菜が高いと、家族分の鍋を作るのも負担になります。
そんなときは、次のような食材を取り入れてみるのも一つの方法です。
- もやし:かさ増ししやすく、シャキシャキした食感が楽しめる
- 水菜:さっぱりした鍋やしゃぶしゃぶによく合う
- 豆苗:火の通りが早く、手軽に使える
- 小松菜:葉と茎の食感を楽しめる
- 大根:薄切りにすると鍋にも使いやすい
- きのこ類:うま味が出て、鍋の満足感を高められる
これらも店頭価格によっては高くなるため、必ずしも白菜より安いとは限りません。
その日の特売品を組み合わせると、食費を抑えやすくなります。
冷凍野菜やカット野菜も活用する
生鮮野菜の価格が高騰しているときは、冷凍野菜やカット野菜が便利な場合もあります。
特に冷凍野菜は、必要な分だけ使いやすく、食品ロスを減らせるメリットもあります。
一袋の値段だけでなく、実際に使える量や100g当たりの価格を比較してみましょう。
農林水産省の「今週のお手頃野菜」をチェック
農林水産省では、野菜の価格動向を原則毎週更新しています。
どの野菜が平年より安いのかを確認できるため、買い物の参考になります。
家計への負担を抑えたいときは、特定の野菜にこだわらず、その時期に価格が落ち着いているものを選ぶことも大切ですね。
まとめ|野菜の高騰は天候と出荷量の回復がカギ
2026年10月の野菜高騰について、原因と今後の見通しを調べました。
今回のポイントをまとめます。
- 白菜・キャベツなどは、10月下旬も平年より高い
- 主な原因は9月の長雨・日照不足による生育不良
- 天候の回復と出荷量の増加が、値下がりのカギになる
- ウクライナ情勢は肥料などの生産コストに影響してきた
- にんじんやたまねぎなど、平年より安い野菜もある
- 具体的な値下がり時期は、今後の天候と出荷状況によって変わる
白菜やキャベツの値段を見て、鍋料理をためらってしまうのは残念ですよね。
とはいえ、すべての野菜が高騰しているわけではありません。
今は価格の落ち着いている野菜を活用しながら、秋冬野菜の出荷量が回復することに期待したいですね。
今後も農林水産省の発表を確認しながら、野菜の価格動向を見ていきたいと思います。
▶あわせて読みたい!

▶あわせて読みたい!

暮らしの人気記事



コメント