『踊る大捜査線』シリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』。
久しぶりに青島俊作を演じる織田裕二さんがスクリーンに帰ってくるとあって、
「観に行きたいけど、昔のドラマを見てない……」
「過去作を知らないと話についていけない?」
「今から全部予習するのは大変!」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。
実は私も、テレビドラマ版はほぼ未視聴。
映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は何度も見ていますが、青島・室井・真下・すみれさんなど主要人物をなんとなく知っている程度です。
そんな状態で、公開初日に『踊る大捜査線 N.E.W.』を観てきました。
結論からいうと、過去作をほとんど見ていなくても、ストーリーの大筋は理解できて楽しめました。
ただし、
「この人、誰だっけ?」
「室井さんとの“約束”って何?」
「ワイルドキャットって誰?」
など、過去作を知っていればもっと楽しめたと思う場面もかなりあります。
この記事では、ドラマ未視聴の私が実際に映画を観て、
- 過去作を見ていなくても話についていけたのか
- どこが分かりにくかったのか
- 観る前に誰を知っておくと楽しめるのか
- 過去作を知っている人ほど楽しめそうだったポイント
をまとめます。
途中から一部ネタバレを含みますので、これから映画を観る方はネタバレ注意の表示までを予習としてどうぞ。
『踊る大捜査線N.E.W.』は過去作を見てないとわからない?
まず結論からいうと、過去作を見ていなくても、今回の事件そのものは十分追えると思います。
私自身、テレビドラマ版をほぼ見ていませんが、
「今、何が起きているの?」
「誰を捜査しているの?」
と物語そのものが分からなくなることはありませんでした。
青島の現在の立場についても、過去作から現在までの経歴を詳しく説明する場面があるわけではありません。
それでも、会話や周囲との関係を見ていれば、
「青島は今こういう立場にいるんだな」
と、なんとなく理解できます。
また、過去作から登場する人物についても、メインとなる人物は会話の中で最低限の情報が分かるようになっていました。
そのため、
「ドラマを全部見直してからじゃないと映画館へ行けない」
というほどではありません。
一方で、昔からのキャラクターや小ネタはかなり登場します。
私の場合は「意味が分からない」というより、
「これ、昔から見ている人ならもっと面白いんだろうな!」
と思う場面が多かったです。
ドラマ未視聴の私でも楽しめた?実際に観た感想
青島の現在の立場を知らなくても大丈夫だった
シリーズを追っていない私が最初に心配していたのが、
「青島って今どうなってるの?」
ということでした。
しかし、ここは意外と大丈夫。
過去から現在までを詳しく知らなくても、本作での青島の立ち位置は物語を見ているうちに自然と分かってきます。
むしろ今回印象に残ったのは、昔は若手刑事だった青島が、今では若い世代を見守る側になっていること。
長くシリーズを見てきた人なら、ここはさらに感慨深いのではないでしょうか。
趣里演じる芝田ひばりなど新キャラクターが入り口になる
過去作未視聴でも入りやすいと感じた理由のひとつが、新しいキャラクターの存在です。
特に印象に残ったのが、趣里さん演じる芝田ひばり。
趣里さんと役柄の雰囲気がとても合っていて、個人的にも好きなキャラクターでした。
また、美浦秋刑事を演じる白洲迅さんも印象的。
過去シリーズのキャラクターだけで物語を進めるのではなく、新しい世代がしっかり物語に入っているため、今回から『踊る大捜査線』を見る人にも入り口が用意されているように感じました。
AIと若い世代の考え方、従来の警察組織や上層部の考え方など、時代の変化を感じさせるテーマも盛り込まれています。
昔からのファンだけではなく、新しい世代にもつながる『踊る大捜査線』になっている印象でした。
過去作を知っていればもっと楽しめる場面はかなりある
一方で、過去作を知っている人向けのサービスはかなり多いと思います。
懐かしい人物が次々と登場し、メインキャラクターだけではなく、
「この人まで出てくるの?」
と思いそうな人物も。
私は過去作を詳しく知らないため、周囲が笑っているのに自分だけ「何のネタ?」となるほどではありませんでしたが、気づかずに通過していた小ネタはありました。
逆に、『レインボーブリッジを封鎖せよ!』を何度も見ていた私は、レインボーブリッジが映るだけでも、
「懐かしい!」
となりました。
これをシリーズ全体で感じられる人なら、満足度はさらに高そうです。
過去作を知らない人向け?映画館では「特別捜査本部資料」も配布
今回、映画館でちょっと面白いものをもらいました。
私が鑑賞した劇場では、「特別捜査本部資料」という小冊子が配布されていました。
中には『踊る大捜査線』シリーズに登場した人物や用語などが掲載されています。
過去作を知らない人だけでなく、
「昔見ていたけど、細かいところは忘れた!」
という人にもありがたい資料です。
実際、映画に登場する「ワイルドキャット」についても、この資料に記載されていました。
ワイルドキャットとは、湾岸署で使われていた恩田すみれの別名。
私は映画を観る前にぱらっとページをめくって行く中で、
「ワイルドキャットって何だっけ?」
と読んでいたので、作中で出てきたときに「すみれさんね!」と分かって良かったです。
なお、映画後に見ると、「あ、この人か!」と分かったので、映画鑑賞後に確認したい部分を見る手軽な資料としても、アリだと思いました。
映画本編でも必要な情報はある程度分かるようになっていますが、こうした資料が用意されているところからも、昔の人物や用語を振り返りながら楽しめる作品になっていると感じます。
観る前にこれだけ知っておくと分かりやすい!人物&キーワード
過去シリーズを全部見直す時間がない場合、個人的には次の人物や関係性だけでも知っておくと、かなり分かりやすくなると思います。
特に重要だと感じたのは、室井慎次、和久さん、恩田すみれです。
室井慎次と青島の「約束」とは?
本作で重要になるのが、青島と室井慎次の間にあった「約束」です。
ドラマ未視聴の私は、
「室井さんとの約束って、何となく覚えているけど、具体的に何だったっけ?」
となりました。
簡単にいうと、2人が目指していたのは、本庁と所轄など警察組織の壁を越え、現場の刑事が正しいと思う捜査をできる組織にすること。
所轄の青島が現場から、キャリア官僚の室井が上から警察を変えようとしていました。
しかし、室井はその理想を実現できないまま警察を去ります。
そのため、青島との間には「守られなかった約束」が残りました。
この背景を知らなくても今回の事件は追えました。
ただ、知っていると、青島がなぜ室井の残したものを大切にするのか、そして次の世代へ何を託そうとしているのかが、かなり分かりやすくなります。
和久さんとは?AIとして登場する意味
もう一人、最低限知っておきたいのが和久さんです。
和久平八郎は、いかりや長介さんが演じた『踊る大捜査線』を代表する人物のひとり。
今回の映画では、和久さんが残した手帳をAIに読み込ませ、さらに音声データなどを融合した存在として、青島の前に“和久さん”が登場します。
私は和久さんについて詳しく知らない状態でしたが、それでもこの場面は良かったです。
特に印象に残ったのが、若い世代を信じることを青島に促す場面。
昔は青島自身が若い刑事だった。
しかし今度は、青島が若い世代を信じる側になっています。
過去から現在、そして次の世代へ。
今回の『踊る大捜査線』が新しい世代へつながっていくことを象徴するような場面に感じました。
すみれさん=ワイルドキャット
恩田すみれは、深津絵里さんが演じた湾岸署の刑事。
そして「ワイルドキャット」は、すみれさんを指す呼び名です。
本作では、すみれさん本人の新しい登場シーンやセリフはありません。
一方で、過去の回想映像には登場します。
さらに、青島は現在もすみれさんに電話をかける関係にあることが分かります。
過去作を見ていない私でも、
「今も青島にとって大切な人なんだな」
ということは伝わってきました。
真下正義・雪乃と息子の関係
真下正義と柏木雪乃も、過去シリーズからの重要人物です。
今回を見る前に、
「真下と雪乃は結婚していて、息子がいる」
というところだけでも知っておくと、人物関係がかなり理解しやすくなります。
過去作を見ている人にとっては、「あの子がここまで……」という時間の流れまで楽しめるポイントになっています。
※ここから先は『踊る大捜査線 N.E.W.』の内容に一部触れます。
これから映画を観る方はネタバレにご注意ください。
ネタバレあり|過去作を知らない私が「この人誰?」となったところ
今回の記事を書くうえで、一番残しておきたいのがここです。
過去作を知らなくても楽しめた一方で、実際に映画館で、
「この人、誰?」
となった人物もいました。
青島と同期の本庁の人は誰?
私がまず「あれ?誰だっけ?」となったのが、青島と同期で本庁にいる人物。
過去作からの関係性を知っている人なら、登場した瞬間から楽しめるところだと思います。
一方、私のようにドラマ未視聴でも、青島との会話などから「昔から関係がある人物」ということ自体は理解できます。
こうしたところも、
「分からないとストーリーについていけない」のではなく、「知っていればさらに楽しめる」
という今回の作品の特徴だと感じました。
最後のタクシー運転手は誰?第1話の田中文夫
これは完全に、過去作を知らないと気づけませんでした。
終盤、青島が乗るタクシーの運転手。
私は、
「この人、何か意味のある人っぽい。でも誰?」
と思いながら見ていました。
実はこの人物は、1997年放送のテレビシリーズ第1話に被疑者として登場した田中文夫(近藤芳正さん)。
約30年前の第1話を知っている人だからこそ気づける仕掛けです。
今回の映画には、こうした長年シリーズを見続けてきたファンへの小ネタもかなり散りばめられていました。
知らなくても物語には影響しません。
でも、知っていたら、
「そこを持ってくるのか!」
と楽しめる。
これこそ、過去作未視聴とシリーズファンで満足度が変わりそうなポイントだと思います。
室井さんとの「守られなかった約束」が分からなかった
もうひとつ、私が映画を観ながら引っかかったのが、室井さんとの約束です。
私は過去作を詳しく知らないため、最初は具体的な意味までは分かりませんでした。
それでも映画を見ていると、
「室井さんが目指していた、上層部と現場をつなぐ仕組みを今度は青島たちが引き継ぐのかな」
というところまでは理解できました。
後から過去の経緯を確認すると、この理解は大きく外れていませんでした。
つまり、ここも知らなくても大筋は分かるけれど、知っていると物語の重みが変わる部分です。
すみれさんと青島は結局どういう関係?
過去作未視聴の私が、映画を観ながら改めて気になったのが、
「青島とすみれさんって、結局どういう関係だったんだっけ?」
ということ。
シリーズ完結作『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』まで、2人は結婚していません。
恋人として明確に結ばれたというより、長年同じ現場を経験してきた特別な同僚・戦友のような関係として描かれてきました。
そして今回も、青島は独身のまま。
青島はすみれさんに電話をかけますが、留守番電話につながり、直接会話することはありません。
今回も、2人の電話のタイミングはすれ違ったまま。
すみれさんは回想映像には登場するものの、新しいセリフはありませんでした。
それでも、
現在も青島が電話をかける相手である
というところに、2人の関係性が続いていることを感じました。
また、本作では青島が、
「幸せって何だろう?」
「なんでまだ刑事やってるんだろう?」
と、自分自身の人生を振り返るような言葉を口にする場面もありました。
事件だけでなく、青島自身がこれからどう生きるのか。
すみれさんへの電話も含めて、今後の物語につながっていくのかな、と個人的には気になりました。
趣里や若手キャストから『踊る大捜査線』を見始めても楽しめる?
今回実際に観てみて、若い世代がここから『踊る大捜査線』に入るのも十分ありだと思いました。
趣里さん演じる芝田ひばりをはじめ、新しいキャラクターがしっかり物語を動かしています。
AIを捜査にどう使うのか。
若い世代の考え方を、これまでの警察組織がどう受け止めるのか。
一方で、若い世代から見れば古い考え方に見えるものの中にも、長年現場に立ってきた人だからこそ分かることがあります。
どちらか一方を単純に否定するのではなく、世代を越えて何を受け継いでいくのかというところが、個人的には面白かったです。
そして、その橋渡しをするのが青島。
AIとして登場した和久さんから青島へ。
青島から、さらに若い刑事たちへ。
昔の青島を知っている世代にも、今回初めて青島を見る世代にも、それぞれ違った見方ができる作品だと思いました。
女子高生役で登場する藤吉夏鈴さんと齊藤なぎささんも印象的。
若手キャストをきっかけに映画を観に行っても、十分楽しめると思います。
そして、久しぶりの青島俊作を演じる織田裕二さん。
映画を観ながら個人的に思ったのは、
「織田裕二さん、こんなに走れるのすごい!」
でした。
昔の『踊る大捜査線』をリアルタイムで知っている世代なら、走る青島を見るだけでも懐かしく感じるかもしれません。
過去作を見てから行くべき?予習はどのくらい必要?
今回、ドラマ未視聴で実際に観た感覚をまとめると、こんな感じです。
| 『踊る大捜査線』の知識 | 観る前の予習 |
|---|---|
| シリーズをずっと見てきた | そのままでOK |
| 映画版を何本か見た | そのままでも楽しめそう |
| 青島・室井・真下・すみれを知っている | 大筋はかなり分かりやすい |
| ほぼ初見 | 室井・和久・すみれを知っておくと安心 |
| 趣里さんなど新キャスト目当て | 初見でも入りやすい |
私自身は、テレビドラマ版をほぼ見ておらず、『レインボーブリッジを封鎖せよ!』を何度も見た程度。
それでも映画そのものは楽しめました。
一方で、観終わってから、
「最後のタクシーの人って誰?」
「室井さんとの約束って?」
「すみれさんとは今どうなっているの?」
と調べたくなったのも事実です。
ですから、個人的には全シリーズを予習する必要はないけれど、主要人物の関係性だけ知っておくと、もっと楽しめる映画だと思います。
まとめ|『踊る大捜査線N.E.W.』は過去作未視聴でも楽しめた
今回は、『踊る大捜査線 N.E.W.』をテレビドラマ版ほぼ未視聴の状態で観てみました。
結論としては、過去作を見ていなくても、今回のストーリー自体は十分楽しめました。
ただし、
- 室井慎次と青島の約束
- 和久さんと青島の関係
- すみれさん=ワイルドキャット
- 真下・雪乃一家
- 過去シリーズから登場する懐かしい人物
などを知っていると、さらに楽しめる場面がたくさんあります。
特に感じたのは、今回の映画が単に昔のキャラクターを懐かしむだけの作品ではなかったこと。
若い刑事たちやAIなど新しい要素が加わり、かつて若手だった青島が次の世代へ何かを渡す立場になっています。
昔から『踊る大捜査線』を見てきた人なら、きっと私が気づかなかった小ネタまで楽しめるはず。
一方、私のようにドラマをほとんど見ていない人でも、
「知らないから観に行くのをやめておこう」
とまでは思わなくて大丈夫そうです。
むしろ映画を観たあとに、
「この人、昔何があったの?」
と過去作を見たくなる作品でした。
私自身も、もっと過去作を知っていたら、今回の『N.E.W.』はさらに面白かっただろうなと思います。
なお、エンドロール中には本編を補足する映像があり、エンドロール後には今後を想像させる文字によるメッセージもありました。
エンドロール中・エンドロール後の内容や、続編を思わせるポイントについては別記事で詳しくまとめます。
▶あわせて読みたい!
『踊る大捜査線N.E.W.』エンドロール後に映像はある?最後の英語の意味&続編を考察👇

【踊る大捜査線N.E.W.】すみれ(深津絵里)は出る?キャスト一覧・相関関係&過去作の配信まとめ👇

野呂佳代の体重は70kg超え?ぽっちゃりでも可愛い理由【踊る大捜査線N.E.W.】👇



コメント