2026年10月14日放送の『ホンマでっか!?TV』では、クマの生態や人里への出没、遭遇したときの対処法などが特集されました。
番組では、クマ研究歴20年以上の専門家らが登場。
特に気になったのは、クマ撃退スプレーや白いカーテン、電柱を利用した身の守り方など、身近な対策についての解説です。
また、クマが人間の生活圏を学習する様子や、ワナを巧みに避ける映像も紹介されました。
この記事では、番組で紹介されたクマ対策をまとめるとともに、通販で購入できる熊よけグッズや、理学療法士としての実体験も紹介します。
※クマへの対処法は状況や種類によって異なります。番組で紹介された方法も、必ず安全を保証するものではありません。
クマ対策グッズ3選!通販で買えるおすすめ用品
クマの被害を防ぐには、まず突然の遭遇を避けることが大切です。
今回の番組では、クマ撃退スプレーの有効性や、室内を見せないための白いカーテンなどが話題になりました。
ここでは、クマ対策を考える際に知っておきたい3つの用品を紹介します。
① クマ撃退スプレー|万が一の遭遇に備える
番組では、クマに遭遇した際に傘を広げたり、棒で戦ったりして助かった事例についても紹介されました。
しかし、山内貴義先生は、そうした行動が必ずしも最善策とは限らないと説明。
一方、クマ撃退スプレーは有効な対策の一つとして紹介されました。

購入時には、次の点を確認したいところです。
- クマ対策用として設計された製品か
- 噴射距離や噴射時間は十分か
- 安全装置や使用期限はどうなっているか
- すぐ取り出せる携行方法があるか
- 環境省が示す性能の推奨要件に適合しているか
ただし、スプレーはクマとの距離、風向き、使用方法などによって効果が左右されます。
購入するだけでなく、使用方法を事前に確認しておくことが重要です。
② 白いカーテン|クマに室内を見せない工夫
今回の放送で意外だったのが、白いカーテンでクマの侵入を防げる可能性があるという話です。

小野寺先生や池田先生によると、
- クマは逃げ込めそうな空間に向かうことがある
- ガラスの存在を認識できず、窓に飛び込む場合がある
- 白いカーテンなどで室内を見せず、壁のように見せる工夫が考えられる
とのことでした。
私自身、カーテンを選ぶなら、外から室内が見えにくく、室内からは外の様子を確認しやすいものが便利そうだと感じました。
ただし、一般的なミラーレースカーテンは夜間に室内が見えやすくなる製品もあるため、昼夜の見え方は確認が必要です。
また、白いカーテンはクマの侵入防止効果が確立された専用品ではありません。窓や建物の安全対策に代わるものではない点にも注意が必要です。
③ 熊鈴|人の存在を音で知らせる
熊鈴は、歩いている人の存在を音で知らせ、クマとの突然の遭遇を避ける目的で使われる道具です。

今回の番組でも、小野寺レイナ先生は、クマを刺激せず、自分の存在を知らせることの重要性を説明していました。
熊鈴を選ぶ際には、次の点を確認するとよさそうです。
- 歩くと自然に音が鳴るか
- バッグや衣服に取り付けやすいか
- 必要に応じて消音できるか
- 持ち歩きやすい重さか
ただし、熊鈴の音で必ずクマが離れるとは限りません。周囲の状況やクマの行動によって効果は異なります。
クマに遭遇したらどうする?番組で紹介された対処法
今回の『ホンマでっか!?TV』では、小野寺レイナ先生が、クマに遭遇した際の行動について解説しました。

クマに遭遇しても走って逃げない
番組で紹介された注意点はこちらです。
- クマを見ても慌てて走らない
- 急な動きでクマを刺激しない
- できるだけ冷静に行動する
- クマとの距離を保つ
- 安全を確認しながら、ゆっくり後退する
クマは人間よりも速く走ることができ、走って逃げ切ろうとするのは危険です。
政府広報でも、クマに遭遇した場合は落ち着いて距離を取り、近くに安全な建物や車があれば避難するよう案内しています。
電柱や木をクマとの間に挟む
小野寺先生は、市街地でクマに遭遇した際、電柱や木などの後ろに身を隠す方法を紹介しました。
- 電柱や木をクマとの間に挟む
- 可能なら建物や車内などの安全な場所へ避難する
- 急に走り出さない

ただし、電柱や木はクマの攻撃を完全に防げるものではありません。
クマに襲われたら頭・顔・首を守る
番組では、クマに襲われた際の防御姿勢も紹介されました。

- うつ伏せになって腹部を守る
- 両腕で頭・顔・首を保護する
- できるだけ体を小さくする
これは、実際に攻撃を受ける状況での最終的な防御姿勢です。
環境省も、突発的に襲われた際には、うつ伏せで頭・顔・首を守る方法を紹介しています。
理学療法士の身体考察|なぜ首を守ることが大切?
理学療法士として特に気になったのが、頭部と頸部を守る姿勢です。
首には、生命維持に関わる重要な組織が集まっています。

- 頸動脈・頸静脈: 損傷すると大量出血につながるおそれ
- 気管: 損傷すると呼吸に重大な影響
- 頸椎・脊髄: 重い神経障害につながる可能性
また、クマの攻撃では顔面や頭部の損傷も問題になります。
番組で紹介された防御姿勢は、こうした重要な部位をできる限り守るためのものだと考えられます。
もちろん、防御姿勢を取れば必ず助かるわけではありません。何よりも、クマに遭遇しないための予防が重要です。
自宅にクマを寄せ付けない方法は?
クマを住宅地に引き寄せないためには、食べ物の管理と、隠れ場所を減らすことが重要です。
柿や栗などの実を放置しない
番組では、クマが柿の熟し具合を何度も確認し、食べ頃を見極めている映像が紹介されました。
自宅周辺で熊対策をするなら、以下のような工夫が良いそうです。
- 柿や栗などの実を放置しない
- 落ちた果実を片付ける
- 生ごみを屋外に放置しない
- ペットフードを外に置きっぱなしにしない

一度人間の食べ物を覚えたクマは、再び人里へ来る可能性があると山内貴義先生は説明していました。
家の周りのヤブを草刈りする
小野寺先生は、街のヤブにクマが身を潜め、食べた後にその近くで寝ている場合もあると紹介。
- 家の周りの草を刈る
- ヤブを減らして見通しをよくする
- 草が茂った場所に不用意に近づかない
- 地域の出没情報を確認する
クマが身を隠せる場所を減らすことも、住宅地での対策の一つです。
電気柵にも工夫が必要
番組では、クマが地面を掘って電気柵の下をくぐる映像も紹介されました。

電気柵は有効な侵入対策の一つですが、設置方法や維持管理が不適切だと突破される場合があります。
設置する際は専門家や自治体に相談し、安全基準に従う必要があります。
ホンマでっかで紹介されたクマの生態と対策まとめ
ここからは、前述以外の『ホンマでっか!?TV』で紹介された驚きの情報を、番組テロップとともにテーマ別にまとめます。
※「⁉」がついている文章が番組テロップとして紹介されました。
人を怖がらないクマが増えている?
- 人慣れした「新生代クマ」が増加⁉
- 山内貴義先生が、人間を怖がらないクマの増加について解説。
- 民家から約100mの場所で、子グマがじゃれ合う映像を紹介。
- 母グマは周囲を警戒している一方、子グマは遊んでいた。
- 子グマがその場所を自分の生息域として学習する可能性がある。
- 母グマの行動を真似て子グマは大人になる⁉
- 池田先生によると、子グマは母グマの行動から人間との関わり方を学ぶ。
- 以前は人間を怖がる行動が受け継がれていたが、そうした傾向が変わりつつあると解説。
クマは食べ物の場所や食べ頃を覚える
- クマは人より先に食べ頃を見極める⁉
- 柿の木を何度も訪れ、熟し具合を確認するクマの映像を紹介。
- 人間も柿の熟度を確認していたが、最終的にはクマが先に食べた。
- 甘柿と渋柿も判別できるという。
- クマはドングリの中身だけ食べ皮は出す⁉
- 強い歯でドングリを砕き、中身を食べて皮を出す。
- 栗は口や手を使ってイガを外し、皮も取り除いて食べる。
- クマに栗を投げる→襲われる⁉
- 山内先生は、クマが興奮したり、さらに食べ物を欲しがったりする可能性を指摘。
- 食べ物を与えると次に出会った人が危ない⁉
- 小野寺レイナ先生によると、人間から食べ物をもらったクマは「人は食べ物をくれる」と学習するおそれがある。
- クマには絶対に食べ物を与えないことが大切。
- 熊はブナの実を3ヶ月で約140㎏も食べる⁉
- 山内先生が、必要なエネルギー量から計算した仮説として紹介。
- 1日あたり約1.6kgに相当する。
クマはワナや電気柵を攻略することも
- ワナを横に倒してエサだけ食べる熊がいる⁉
- ワナを警戒し、中に入らずエサだけ取ろうとするツキノワグマの映像を紹介。
- 小野寺先生によると、ワナを倒して扉が閉まらないようにするケースもある。
- 人間がワナを固定するなど、対策とのいたちごっこになっている。
- 番組では、電気柵の下の地面を掘り、畑へ侵入するクマの映像も紹介された。
- 小野寺先生は、掘りやすい場所を選んでいる可能性を指摘。
- クマは学習するし数も分かる⁉
- 池田先生が、タッチパネルを使ったクマの学習実験を紹介。
- 画面上の丸が少ない方を選ぶとエサがもらえる仕組み。
- クマはルールを学習し、次回も少ない方を選んだという。
クマは人間より速く走る
- クマは自転車やマラソンの速いスピードが苦手⁉
- 小野寺先生によると、急な動きに驚き、防衛反応で襲う場合がある。
- ヤブから離れ、自分の存在を知らせることも重要。
- クマに遭遇したとき走って逃げるのはNG⁉
- 走って逃げるとクマを刺激するおそれがある。
- クマの走るスピードはウサイン・ボルトより速い⁉
- 池田先生は、北海道で走るクマを見た際、とても逃げ切れないと感じた経験を紹介。
番組で紹介された走行速度はこちらです。
| 比較対象 | 番組で紹介された速度 |
|---|---|
| ヒグマ | 時速50〜60km |
| ツキノワグマ | 時速30〜50km |
| ウサイン・ボルト | 時速約37.6km |
※クマの速度は目安であり、個体や状況によって異なります。
- クマは下りも速い⁉
- 上り坂だけでなく、下り坂でも速く走れる。
- クマは階段も上下する⁉
- 小野寺先生は、クマが階段を上り下りできることも紹介。
クマは嗅覚や聴覚も優れている
- クマは人間が聞こえない音が聞こえる⁉
- 池田先生によると、人間の可聴域は約20kHzまで、クマは約30kHzまで聞き取れるという。
- 人間には聞こえない高い音も利用して周囲を警戒する。
- クマの嗅覚は犬以上に優れている⁉
- 小野寺先生は、クマの優れた嗅覚について解説。
- 嗅ぎ慣れないニオイにクマは近づいてくる⁉
- 虎の尿など、珍しいニオイは逆に興味を引く可能性がある。
- ムカデを嫌がるという説についても、必ず避けるわけではないと紹介。
- 小野寺先生は、侵入防止には電気柵などが有効と説明。
- 犬がクマに襲われることもある⁉
- つながれた犬は動ける範囲が限られ、クマから逃げられないことがある。
- 犬のペットフードを目当てにクマが近づくケースもある。
2025年はクマの大量出没が話題に
番組では、2025年のクマ被害や出没状況についても紹介されました。
- 2025年10月山の不作で大量出没⁉
- 2025年度のクマ出没件数は、過去の約3倍と紹介。
- ブナの実、ドングリ、ヤマブドウ、サルナシなどが不作だった。
- エサを求め、さまざまなクマが標高の低い場所へ移動したと解説。
- 2025年の被害者数は、番組では年間239人、うち10月が89人と紹介された。
- 東北では昨秋よりクマの出没は少ない⁉
- 山内先生によると、2026年秋の東北ではブナの実やドングリが豊作。
- 前年ほどの大量出没の可能性は低いという見解が紹介された。
- 人の食物を覚えたクマはまた人里に下りてくる⁉
- 山内先生は、その可能性があると説明。
- 翌年以降、木の実が不作になれば再び大量出没する可能性もある。
※被害者数や出没件数は集計時点によって変わるため、掲載する場合は公表資料との照合が必要です。
住宅地や市街地でもクマが目撃されている
番組で紹介された主な事例です。
- 宮城県仙台市: 2026年4月、仙台駅から約2kmの住宅街にクマが出没。数日間、街中に潜んでいた可能性があると山内先生が分析。
- 京都府京丹後市: 2026年6月、母子グマが道路を横断しようとする映像を紹介。近くには保育園もあった。
- 秋田県由利本荘市: 2026年6月、午前6時ごろ住宅街を歩くクマの映像を紹介。
- 群馬県沼田市: 2025年10月、スーパーの自動ドアからクマが侵入。山内先生は、追い立てられて偶然入った可能性を指摘。
- 東京都八王子市: 2026年4月、建物に近づくクマの映像を紹介。JR八王子駅から山側に約6kmの場所。
- 多摩川流域にクマ出没⁉
- 山内先生によると、イノシシ用のエサにクマが現れた。
- 川沿いの草が茂った場所を通ってきた可能性がある。
番組では、2026年の東京都内でツキノワグマの目撃等の情報が60件以上あり、八王子市でも4件あったと紹介されました。
また、都内には120〜378頭が生息しているという推定も取り上げられました。
山奥だけでなく、人が日常生活を送る場所でも注意が必要だと感じる内容でした。
クマへの不安が生活に影響することも
- クマうつ・クマ不安症が増えている⁉
- 牛窪先生が、クマへの不安が子どもや保護者の生活に影響していると紹介。
- 20〜60代の調査では、東北・北海道で約70%、全国でも約54%が不安を感じているという結果が紹介された。
- クマへの不安で外出できない子どももいるという。
- 自治体によっては、クマへの不安による欠席を欠席扱いにしないケースもある。
- 林間学校でクマ出没に備えて外出を控える⁉
- 出没状況に応じて、キャンプファイヤーや肝試しを中止する場合がある。
- 林間学校の行き先を千葉県に変更する学校もあるという。
- 千葉県にはクマがいないと言われている⁉
- 小野寺先生によると、山地がつながっていないことなどが理由。
- 現時点では野生のクマの生息が確認されていない地域として紹介された。
ホンマでっかに出演したクマの専門家は誰?
山内貴義先生
岩手大学農学部の准教授で、クマの研究歴は20年以上。
番組では、クマの出没や食べ物、学習行動について解説しました。
小野寺レイナ先生
クマの遺伝子分析などに携わり、研究歴は約25年。
山形県鶴岡市で鳥獣被害対策にも従事していると紹介されました。
番組では、ワナや電気柵を避けるクマの行動、住宅地での対策、遭遇時の防御姿勢などを解説しました。
池田先生
クマの学習能力、走行速度、聴覚、歯の特徴などについて解説しました。
※池田先生の正式な氏名・所属は、公開前に番組の出演者情報で確認してください。
林育夫さん
東京のジビエ料理店「あまからくまから」の店主。
番組ではヒグマとツキノワグマのしゃぶしゃぶを紹介し、食べたものによる脂の味の違いなどを解説しました。
クマ肉の味や実食コメント、全国のジビエ料理店については、別記事で詳しくまとめています。
▶あわせて読みたい!
クマ肉はどんな味?ヒグマとツキノワグマの違い&ジビエ料理店を紹介

理学療法士の実体験|山沿いの職場で熊鈴を持ち歩いていた理由
以前、京都市左京区の山に隣接する施設で13年間勤務していました。
銀閣寺からも比較的近い場所でしたが、野生動物はとても身近な存在でした。
実際に経験したことを挙げると、
- 出勤時にサルを見かけた
- 同じ日に、別の職員がお弁当の入ったコンビニ袋をサルに奪われた
- デイケアで育てていたキュウリなどが野生動物に食べられた
- 野菜の被害は防犯カメラでも確認された
- 周辺ではクマの目撃情報もあった
特に怖かったのは、仕事が終わって暗くなってから、山沿いの坂道を登って駐車場へ向かうときです。
そこで私は、登山用の熊鈴を持ち歩くようにしていました。
先に音を出して人間の存在を知らせ、突然の遭遇を避けたいと考えたからです。
幸い、13年間の勤務中にクマと遭遇したことはありませんでした。
もちろん、熊鈴を持っていたから遭遇しなかったとは言えません。
それでも、野生動物が身近にいる環境で、できる限りの備えをしておきたいという気持ちは今でも覚えています。
まとめ|クマ対策は遭遇を避けることから
今回の『ホンマでっか!?TV』では、クマの賢さや、人間の生活圏に入り込む理由について多くの情報が紹介されました。
特に印象的だったのは、次の点です。
- クマは食べ物の場所や人間の行動を学習する
- 自宅周辺では、食べ物の管理や草刈りが大切
- 遭遇しても走って逃げない
- 万が一攻撃された際には頭・顔・首を守る
- 撃退スプレーや熊鈴は、用途と限界を理解して備える
- 白いカーテンは番組で紹介された工夫だが、防熊効果が確立された製品ではない
子グマが母グマと一緒に人間の生活圏で過ごすことで、その場所を活動範囲として覚えていくという話も印象的でした。
クマは想像以上に賢く、人間の対応によって行動が変わる可能性がある動物なのだと感じました。
身近な備えを見直しながら、地域の出没情報にも注意していきたいですね。
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