こんにちは!
女優・松嶋菜々子さんのインタビューを読んでいて、私が最も印象に残ったのは、「特別な美容法」ではありませんでした。
20年以上理学療法士として多くの方の姿勢や身体の変化を見てきた私が感じたのは、松嶋菜々子さんは30代・40代・50代と、その年代ごとに身体との向き合い方を少しずつ変えてきた方なのではないかということです。
「52歳でも若く見える」という結果だけを見ると、何か特別な美容法があるように思えます。
しかし、インタビューを読み進めると、
30代には年齢による変化を受け入れ、
40代には身体づくりを見直し、
50代では無理な食事制限よりも「食べて動く」ことを大切にする など、
その時々の身体に合わせて習慣を変えてきたことが伝わってきました。
今回は、松嶋菜々子さんが語った美容法を年代別に振り返りながら、理学療法士の視点も交えて考察します。
30代|年齢による変化を受け入れ、自分の身体と向き合い始めた時期
松嶋菜々子さんは30代頃から、20代の頃とは身体や肌の変化を感じるようになったと2022年の美STでのインタビューで語っています。
その内容を抜粋して以下で紹介します。
松嶋菜々子さんの30代の生活|子育てを優先する中で感じた身体の変化
- 30歳で長女、33歳で次女を出産し、子育てを最優先に生活。
- 家庭・子育て・仕事を両立する中で、「すべてを完璧にはできない」と考え方が変化。
仕事のペースも自ら調整し、周囲への感謝が深まった。 - 次女出産後は、自分より子どもを優先する毎日となり、寝不足や食事不足から体調や肌の変化を実感。
- 腰痛・肩こり・ストレートネックなど身体の不調を経験し、「身体こそ資本」という考え方へ変わった。
松嶋菜々子さんが身体と向き合った30代に始めた運動・健康習慣
- 30代半ばから本格的に運動を開始。
- 夫が通っていたパーソナルトレーナーに指導を依頼。
- 最初は「リハビリですね」と言われるほど身体を酷使していた状態だった。
- 骨格を整えることを目的にトレーニングを開始。
- 筋力トレーニングを週2回行った。
- 交代浴(温浴1分→水風呂1分を6セット)を習慣化。
- 筋トレを続けることで徐々に体調が改善し、その後40代で「体がラク」と感じられるようになった。
理学療法士の考察|生き方の変化から始まった身体作り
30代で腰痛や肩こり、ストレートネックなどの不調を経験していたというエピソードは、とても印象的でした。
さらに印象的だったのは、「若さに逆らう」のではなく、その変化を受け入れながら、自分に必要なことを考える姿勢です。
美容というと、「若返る」「老化を止める」といったイメージを持ちがちですが、松嶋さんから感じたのは、年齢を否定するのではなく、今の自分に合った身体づくりへ意識を切り替えていく考え方でした。
私が特に印象を受けたのは、「リハビリですね」と言われるほど身体を酷使した状態からスタートしていたことです。
理学療法士としても、30代は子育てや仕事で自分の身体を後回しにする方が最も多い年代だと思います。
松嶋さんも、美容のためではなく、「身体を取り戻す」ことから始めている点がとても現実的だと感じました。
だからこそ、「変化に気付いた時にどう向き合うか」が、その後の40代・50代につながっていくのだと考察します。
40代|姿勢や身体づくりを意識した美容へ
40代になると、松嶋さんは仕事でスーツや着物を美しく着こなすため、胸や背中を中心とした筋力トレーニングやピラティスを取り入れるようになりました。
松嶋菜々子さんの40代の生活や運動・習慣について、2022年の美STインタビュー(2023年9月更新)で語られた内容を以下に紹介します。
ここで興味深いのは、「痩せるため」ではなく、「美しく着こなすため」に身体を整えている点です。
松嶋菜々子さんの40代の生活|子育てが落ち着き、自分の時間と身体づくりを楽しむ
- 30代から続けてきた筋トレの効果を実感し、42歳頃には「体がラク」と感じられるようになった。
- 腰回りのたるみなど体型の変化を感じても、体重を減らすのではなく「身体を引き締める」ことを意識。
夕食の炭水化物を抜いて顔のハリが失われた経験から、3食しっかり食べる生活へ切り替えた。 - 子育てが落ち着いたことで、自分の時間を楽しめるように。
書道や友人とのランチ、家の片付けや植木の植え替え、Netflix鑑賞など、心にゆとりを持つ時間を大切にしていた。 - 「人を大切にする」「誠実でいること」を大切な価値観とし、ドキュメンタリーやニュースを見て涙を流すことをストレス発散法としていた。
松嶋菜々子さんが40代で意識した美容と運動・健康習慣
- 30代から続けている筋力トレーニングを継続。
- 体重を落とすことよりも、筋肉を活かして身体を引き締めることを重視。
- 胸筋・背中を重点的に鍛えることで、姿勢を保ちやすくなり、スーツを美しく着こなせるよう。
- 運動量を少し増やすだけで、40代特有の体型変化にも対応できたと実感。
- 運動によって血流が良くなり、肌の血色やコンディションの改善も感じている。
- スキンケアはシンプルにしつつも、乾燥や年齢に応じて美容液・アイクリームなど必要なものを取り入れるように。
理学療法士の考察|体を美しく整えるための運動
理学療法士の視点から見ると、胸や背中の筋肉は姿勢を保つうえで重要な役割を担っています。
胸と背中を鍛える理由が「スーツを美しく着るため」というのが印象的でした。
理学療法士として見ると、それは姿勢保持筋を鍛えることとほぼ同じ意味です。
猫背になりやすい現代では、胸を開き、肩甲骨周囲の筋肉を適切に使えるようになることで、スーツやジャケットのシルエットが美しく見えることも少なくありません。
つまり、松嶋さんの筋トレは単なる美容ではなく、「身体の使い方」を整えるトレーニングだったとも考えられます。
▶ 胸や背中を鍛える腕立て伏せの種類やポイントはこちら
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50代|「食べて動く」バランスを大切にする習慣へ
50代になった松嶋菜々子さんは、「夕食の炭水化物を抜いた結果、顔がこけて艶がなくなってしまった」という経験から、「しっかり食べること」の大切さを実感したそうです。
松嶋菜々子さんは、50歳を迎えたとき、美STインタビュー(2024年)で以下のように生活と運動や健康習慣について紹介されました。
松嶋菜々子さんの50代の生活|栄養と運動で内側から整える
- 大河ドラマ『どうする家康』の撮影を終え、心身ともに充実した50代を迎えた。
親戚や家族との時間を大切にし、お正月には初詣やゴルフを楽しむなど、人とのつながりを大事にしている。 - 40代で夕食の炭水化物を抜いた結果、顔のハリや艶が失われた経験から、「年齢を重ねるほど栄養が必要」と実感。
現在は朝・昼・晩の3食をしっかり食べ、お米もきちんと摂ることを意識している。 - 「食べた分は運動で代謝する」を実践し、スキンケアも保湿中心。
外側から与える美容だけでなく、栄養と運動によって身体の内側から整えることを大切にしている。 - 心身ともに健康でいることが、自然な笑顔や美しさにつながるという考え方を大切にしている。
松嶋菜々子さんの50代の運動・健康習慣
- 30代半ばから続けている運動を現在も継続。
- ジムではデッドリフト105kgを行い、週2回トレーニングを実施。
- ピラティスを週2回行い、マシンを使った約1時間のストレッチを継続。
- 首や背中の筋肉を鍛えたことで、着物を長時間着ても姿勢を保ちやすくなり、首への負担も軽減。
- ストレートネックによる首の痛みが改善し、首まわりに安心感が生まれたと実感。
- 血流を促すため、自宅ではトレッドミルで50分歩くことも。
- 月1回インディバを受け、身体を内側から温め、顔のボリューム不足を感じた時はフェイスケアにも活用。
- 運動による発汗は「肌にも良い」と実感しており、血流改善やハリ感につながっていると感じている。
理学療法士の考察|「食べて動く」を軸にパフォーマンス維持
現在は、「運動して消費する」「必要な栄養はしっかり摂る」という考え方へ変わっている松嶋菜々子さん。
この言葉だけを見ると、「たくさん食べても大丈夫」と受け取る方もいるかもしれません。
しかし、インタビュー全体からは、筋力トレーニングやピラティス、自宅でのウォーキング、十分な睡眠など、生活全体を整えている様子が伝わってきます。
「食べた分は動く」という考え方は非常に理にかなっています。
極端な糖質制限よりも、筋肉量を維持しながら代謝を保つ方が、50代では健康面でも美容面でもメリットが大きいと考えています。
松嶋菜々子さんが実践しているように、運動・栄養・睡眠をバランス良く整えることが、長く健康的な美しさにつながるのではないでしょうか。
「食べて動く」というシンプルな言葉の背景には、長年積み重ねてきた生活習慣があるのでしょう。
理学療法士が考える、松嶋菜々子さんが年齢を重ねても美しい理由
松嶋菜々子さんのインタビューを読んで感じたのは、「52歳でも若く見える美容法」ではなく、「30代から身体と向き合い続けてきた人」という印象でした。
30代は変化に気付き、40代は身体を整え、50代では無理をせずバランスを大切にする。
その積み重ねが、現在の自然体で品のある美しさにつながっているのではないでしょうか。
理学療法士として日々多くの方の身体を見ていると、年齢を重ねるほど、見た目を左右するのは顔立ちだけではなく、姿勢や歩き方、表情、そして身体の使い方だと感じます。
松嶋菜々子さんの魅力は、特別な美容法があることではなく、その年代ごとの身体の変化を受け止め、自分に合った習慣へ少しずつ変化させながら20年近く積み重ねてきたことにあるのではないでしょうか。
年齢を重ねても美しくいるためには、「若返ること」ではなく、「今の身体に合った生活を続けること」。
松嶋菜々子さんの歩みは、その大切さを教えてくれているように感じました。
まとめ
今回は、松嶋菜々子さんの美容法を30代・40代・50代に分けて紹介しました。
年代ごとのポイントをまとめると、次のようになります。
- 30代:子育てを優先する中で身体の変化に気付き、運動を始めた。
- 40代:筋トレやピラティスを継続し、姿勢や身体づくりを意識した。
- 50代:栄養と運動のバランスを大切にし、「食べて動く」生活を続けている。
年齢を重ねても美しくいるためには、一つの美容法を続けるのではなく、その時々の身体の変化に合わせて習慣を見直すことが大切なのかもしれません。
理学療法士として最も印象的だったのは、30代半ばから始めた身体づくりを20年近く続けていることです。
年代によって目的は変わっても、「身体と向き合い続ける」という軸は一度も変わっていません。
美しさとは特別な美容法ではなく、その時々の身体に必要なことを積み重ねること。
松嶋菜々子さんの歩みは、その大切さを教えてくれるように感じました。
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