2026年10月24日、J2藤枝MYFCの槙野智章監督が、徳島ヴォルティス戦後に審判の判定を厳しく批判しました。
「マジでレベルが低い」という強い言葉が注目されましたが、その後、問題となった判定について日本サッカー協会(JFA)が誤審だったと認めています。
ところが、槙野監督には2試合のベンチ入り停止と罰金10万円の処分が下されました。
これに対し、本田圭佑さんがXで反論。SNSでも賛否が広がっています。
実際に誤審だったのに、なぜ監督が処分されたのでしょうか?
この記事では、次の疑問を整理します。
- 槙野監督はレフリーに何を言った?
- 誤審だったのになぜ処分された?
- 本田圭佑さんは何と反論した?
- SNSや藤枝MYFCサポーターの反応は?
- J2にはなぜVARが導入されていない?
今回の騒動から見えてきた、サッカーの審判制度が抱える課題についても考えてみました。
槙野監督のレフリー批判は言い過ぎ?何を言った?
徳島戦で何があった?
問題となったのは、2026年10月24日に行われた2026/27明治安田J2リーグ第13節、藤枝MYFC対徳島ヴォルティスの試合です。
藤枝が0対1で追いかける後半24分ごろ、ペナルティーエリア内で藤枝の川本梨誉選手が蹴ったボールが、徳島の田中隼人選手の左腕に当たりました。
しかし、主審はハンドの反則を取らず、そのまま試合が続行されます。
この判定に槙野監督が強く抗議し、イエローカードを提示されました。
結局、藤枝は0対1で敗戦。
J2リーグ戦ではVARが導入されていないため、映像による判定の見直しは行われませんでした。
槙野監督が試合後に語った発言内容
試合後、槙野監督はDAZNのフラッシュインタビューで審判の判定を厳しく批判しました。
特に注目されたのが、次の発言です。
「マジでレベル低いんでね」
この発言の対象は、J2の選手やリーグの競技レベルではなく、審判員の判定技術です。
槙野監督は、その直前にJ2のレフェリーのレベルを向上させなければリーグが壊れてしまうという危機感を示していました。
さらに、誰も言わないのであれば自分が代表して指摘するという趣旨の発言もしています。
単に試合に負けたことへの不満だけではなく、判定の問題が選手の育成やJリーグ全体の発展にも影響すると考えていたことがうかがえます。
一方、審判の技術を厳しく評価し、公開の場で批判したことについては、言葉が強すぎるのではないかという意見も出ています。
ただし、槙野監督はインタビューの最後に、レフェリーへの批判は自分だけでいい、選手はしっかり前を向いてチームを立て直していかなければならないという趣旨の発言もしています。
判定への不満は自分が引き受け、選手には次の試合に集中してほしいという思いもあったのでしょう。
発言の一部分だけではなく、こうした前後の言葉も含めて受け止めたいところです。
参考:TBS NEWS DIG・槙野監督の試合後インタビュー
槙野監督の抗議は正しかった?JFAが誤審を認定
ハンドを取るべきだったとJFAが認める
2026年10月29日、日本サッカー協会の扇谷健司審判委員長は、問題となったプレーについて説明しました。
JFAとしてはハンドの反則と判断すべき場面であり、審判員が正しい判定を下せなかったという見解を示したのです。
つまり、槙野監督が抗議した判定は、JFAの検証でも誤りだったと認められました。
ただし、ハンドが認められてPKになっていたとしても、必ず得点できたとは限りません。
そのため、誤審が試合結果にどの程度影響したのかまでは断定できません。
それでも、得点につながる可能性のある重要な場面だったことは確かです。
なぜ2試合停止と罰金10万円になった?
一方、Jリーグ規律委員会は10月29日、槙野監督に処分を科したと発表しました。
処分内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 処分発表日 | 2026年10月29日 |
| 対象者 | 槙野智章監督 |
| 所属 | 藤枝MYFC |
| ベンチ入り停止 | 2試合 |
| 罰金 | 10万円 |
| 処分理由 | 審判員の判定に対する悪質な抗議 |
Jリーグが問題視したのは、判定への不満そのものではありません。
槙野監督は試合中の抗議ですでに警告を受けていました。
さらに、試合後の公開インタビューでも審判批判を繰り返したことから、審判員へのリスペクトに著しく欠ける言動だと判断されました。
規定では最低1試合のベンチ入り停止ですが、今回は1試合が追加されています。
判定が間違っていたかどうかと、監督の発言が処分対象になるかどうかは、別の問題として判断されたということです。
藤枝MYFCも公式サイトで謝罪し、今後もより良い競技環境の実現を目指すとしています。
本田圭佑は槙野監督のレフリー批判をどう評価した?
本田圭佑は「言い過ぎていない」と反論
今回の処分に異議を唱えたのが、元日本代表の本田圭佑さんです。
10月29日、自身のXで槙野監督の発言と処分について長文の意見を投稿しました。
本田さんの主張を整理すると、次のようになります。
- 槙野監督の発言は言い過ぎではない
- 厳しく本音を伝えることもリスペクトの一つ
- 審判がミスをすることは選手も理解している
- 誤審をした審判にも成長する機会を与えるべき
- 今回の処分はサッカー界の成長を妨げかねない
本田さんが重視しているのは、厳しい指摘をすることと、相手を尊重することは必ずしも矛盾しないという考え方です。
そして、誤審をした審判を排除するのではなく、成長する機会を与え続けることも大切だと訴えています。
本田圭佑は槙野監督を擁護したかったわけではない?
興味深いのは、本田さんが投稿の冒頭で、槙野監督を擁護するつもりではないと説明していることです。
本田さんが問題にしているのは、槙野監督個人の処分だけではなく、厳しい意見を伝えにくくなることがサッカー界に与える影響なのでしょう。
審判の仕事の難しさや、ミスが起こり得ることも理解したうえで、率直な批判は必要だという立場です。
本田さんの投稿によって、今回の騒動は審判への礼儀だけでなく、日本サッカー全体の成長をどう支えるかという議論にも広がっています。
槙野監督のレフリー批判にSNSの反応は?藤枝ファンの声も
今回の処分について、SNSでは賛成・反対の両方の意見が見られます。
槙野監督を支持する声
Xでは、次のような趣旨の意見が紹介されています。
- 誤審だったのに監督だけ処分されるのは納得できない
- 審判側にも判定改善のための対策が必要
- 槙野監督の発言をきっかけに審判制度を見直してほしい
- 選手やチームを守るために声を上げることも必要
特に、誤審が認められた一方で、槙野監督には処分が下されたという点に疑問を抱く人がいるようです。
発言は言い過ぎだったという声
一方、槙野監督の発言には問題があったと考える人もいます。
- 監督という立場だからこそ言葉を選ぶべき
- 判定への批判と審判への敬意は両立させる必要がある
- 公開の場での強い発言は、その後の影響も考えるべき
- 誤審だったとしても、どんな批判でも許されるわけではない
つまり、判定に問題があったことを認めながらも、発言の仕方には疑問を持つ立場です。
今回の騒動は、「判定は間違っていた」と「批判の仕方は適切だったか」を分けて考える必要があることを示しているのかもしれません。
藤枝MYFCサポーターの反応は?
では、槙野監督が率いる藤枝MYFCのファンは、今回の騒動をどう受け止めているのでしょうか。
10月30日、藤枝MYFCのファン掲示板を確認すると、意見は一つにまとまっていませんでした。
槙野監督を支持する立場では、
- 誤審が疑われるときは声を上げ続けるべき
- 処分を覚悟してでも問題を指摘することが必要
- ほかのクラブにも声を上げてほしい
という趣旨の投稿が見られました。
一方、発言の仕方を問題視する立場では、
- 判定ミスと不適切な言動は別の問題
- クラブが謝罪したことも受け止めるべき
- サポーターだからこそ、擁護できる部分と問題だった部分を分けて考えたい
という声もありました。
また、ベンチ入り停止中に監督がどのようにチームに関われるのかを気にする投稿もありました。
藤枝MYFCを応援する立場からすれば、監督の発言だけでなく、今後の試合への影響も気になるところでしょう。
なお、これらは匿名のファン掲示板に寄せられた一部の意見であり、藤枝サポーター全体の考えを示すものではありません。
参考:超藤枝MYFC掲示板
J2にはなぜVARがない?誤審でも判定が変わらない現実
今回の騒動で、もう一つ注目したいのがJ2の審判制度です。
そもそもサッカーは、主審の判断が最終的な判定となることを基本としてきたスポーツです。
国際サッカー評議会(IFAB)の競技規則第5条でも、プレーに関する主審の判定は最終的なものであり、尊重されなければならないと定められています。
しかし、それは審判が決して間違わないという意味ではありません。
サッカーのビデオ判定はいつから始まった?
サッカー界でも、判定の正確性を高めるためにVARが導入されてきました。
| 年 | VARの主な出来事 |
|---|---|
| 2016年 | 試験運用が始まる |
| 2018年 | ロシアW杯で初採用 |
| 2019年 | Jリーグのルヴァンカップで初採用 |
| 2020年 | J1リーグ戦で導入開始 |
| 2021年 | J1でシーズンを通じた運用開始 |
| 2026年 | J2リーグ戦では未導入 |
VARは、すべてのプレーを映像で判定し直す制度ではありません。
得点やPK、退場など、試合結果に大きく影響する場面で明白な誤りを減らすことを目的としています。
また、VARが導入されていても、最終的な判定を下すのは主審です。
J2にVARを導入できない理由は?
2026年10月29日、JリーグとJFAは審判環境の改善について説明会を開きました。
そこで、J2へのVAR導入には次のような課題があると説明しています。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 年間最低6〜7億円が必要 |
| カメラ | 中継カメラの増設が必要 |
| 会場設備 | スタジアムの環境整備が必要 |
| 審判員 | 全体で約40人の増員が必要 |
簡易型の「VARライト」なども検討されていますが、現時点では導入に至っていません。
つまり、J2にVARがないのは、単純に導入する意思がないからではなく、費用や設備、人材の問題があるためです。
審判へのリスペクトだけで解決する問題なのか?
今回、槙野監督の発言が問題となり、処分が下されました。
一方で、実際に誤審だったことも認められています。
サッカーでは主審の判定が尊重される一方、試合中に判定を見直す仕組みがなければ、選手や監督はその判断を受け入れてプレーを続けなければなりません。
試合後に誤審と認められても、その場面をやり直すことはできないのです。
もちろん、VARを導入すればすべての誤審がなくなるわけではありません。
それでも、審判個人の判断だけに頼らず、判定を支える仕組みを整えることも大切なのではないでしょうか。
審判の技術向上と同時に、安心して正確な判定を下せる環境づくりにも目を向けたいところです。
槙野監督のベンチ入り停止で藤枝MYFCはどうなる?
今回の処分により、槙野監督は次の2試合でベンチに入ることができません。
| 試合日 | 対戦カード |
|---|---|
| 10月31日 | 秋田 vs 藤枝 |
| 11月3日 | 藤枝 vs 磐田 |
藤枝MYFCの公式発表によると、この2試合は太田吉彰ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ります。
監督不在という状況で、チームがどのような戦いを見せるのかも注目されます。
まとめ|槙野監督の発言だけでなくJ2の審判制度にも注目
今回の槙野智章監督のレフリー批判について、重要なポイントを整理します。
- 10月24日の徳島戦でハンドが認められず、槙野監督が強く抗議した
- 試合後の発言が問題となり、2試合のベンチ入り停止と罰金10万円の処分を受けた
- JFAは問題の判定が誤審だったと認めた
- 本田圭佑さんは処分に異議を唱え、厳しい指摘も成長につながると主張した
- SNSや藤枝MYFCのファン掲示板では、支持と批判の両方の意見が見られた
- J2にはVARがなく、導入には費用や人材面の課題が残っている
審判へのリスペクトは、サッカーという競技を成り立たせるうえで欠かせないものです。
しかし、審判を尊重することと、判定の改善を求めることは、決して対立するものではないはずです。
今回の問題は、槙野監督の言葉が適切だったかどうかだけで終わらせるのではなく、誤審を減らすために何ができるのかを考える機会にもなりました。
審判への敬意を大切にしながら、審判自身も正しい判断を下しやすい環境を整える。
選手も監督も、そしてサポーターも納得できる試合を増やすために、そんな視点からの議論が広がっていくことを期待したいと思います。

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