2026年9月30日、愛知・名古屋アジア大会の柔道が開幕!
初日に登場する日本代表の中でも注目したいのが、
- 男子60kg級・近藤隼斗(こんどう はやと)選手
- 女子48kg級・近藤美月(こんどう みつき)選手
です。
同じ「近藤」という名字ですが、実はこの二人、実の兄妹。
しかも、兄妹そろって日本代表というすごい柔道一家なんです。
しかも二人とも国内外で優勝経験を持つトップ選手。
この記事では、近藤隼斗選手と近藤美月選手の兄妹関係やプロフィール、これまでの戦績・経歴、子ども時代の練習についてまとめます。
柔道初段の理学療法士である筆者自身の経験も交えながら、二人の強さについて見ていきます。
【速報】近藤隼斗・近藤美月が兄妹そろって金メダル!
2026年9月30日、愛知・名古屋アジア大会の柔道で、近藤隼斗選手・近藤美月選手が兄妹そろって金メダルを獲得しました!
妹・美月選手は女子48kg級決勝で、カザフスタンのアビバ・アブジャキノワ選手に横四方固めで一本勝ち。
そして兄・隼斗選手も男子60kg級決勝で、カザフスタンのエルドス・スメトフ選手から有効を2つ奪って優勢勝ち。
大会前から注目されていた「兄妹同日優勝」を見事に達成しました。
| 選手 | 階級 | 決勝結果 |
|---|---|---|
| 近藤美月 | 女子48kg級 | 一本勝ち・金メダル🥇 |
| 近藤隼斗 | 男子60kg級 | 優勢勝ち・金メダル🥇 |
さらに隼斗選手の金メダルは、男子60kg級では2006年ドーハ大会の江種辰明さん以来20年ぶり。
兄妹そろっての金メダルという、この記事を書いた時点ではまだ「期待」だったものが、本当に実現しました。
近藤兄妹を実際に見て感じた「技への入りの速さ」
今回U-NEXTで二人の試合を見ていて、共通して印象に残ったのが、組んでから技に入るまでの速さでした。
妹・美月選手は、相手になかなか襟を持たせてもらえない中でも、襟を持ったと思ったらすぐ投げ技へ。さらに投げ切れなければ、そのまま寝技へ移行する速さも印象的でした。
そして決勝では、その寝技で横四方固めに入り一本勝ち。
兄・隼斗選手も、組んだ直後に内股を仕掛けるなど、とにかく技への入りが速い。
寝技でヒヤリとする場面でもうまく身体を返し、相手の技を利用してポイントにつなげる場面もありました。
兄妹で柔道のスタイルは違いますが、**「自分の形になったらすぐ技へつなげる」**という部分は、二人を見ていて共通して感じたところです。
理学療法士として驚いた「肩周囲の強さ」
そして、柔道経験のある理学療法士として見ていて、何度も思ったのが、
「柔道選手って、本当に肩が強い……」
ということ。
かなり体勢を崩した状態で腕を引かれたり、「そんな角度で思い切り引っ張られたら肩を痛めそう」と思うような場面から、そのまま技を仕掛けたり。
もちろん映像だけで肩関節の筋力や可動域を評価することはできません。
それでも、相手から大きな力を受けながら身体をコントロールし、さらに攻撃へつなげていく姿を見ると、肩だけではなく肩甲帯や体幹を含め、全身で力を受ける能力の高さを感じます。
高校時代に柔道を経験した私からすると、あらためて、
「やっぱりトップアスリートはすごい」
と感じた試合でした。
近藤隼斗と近藤美月は兄妹!
近藤隼斗選手と近藤美月選手は、佐賀県出身の実の兄妹です。
まずは二人のプロフィールを簡単に比較してみましょう。
| 兄・近藤隼斗 | 妹・近藤美月 | |
|---|---|---|
| 生年月日 | 2001年5月15日 | 2004年11月28日 |
| 年齢 | 25歳 | 21歳 |
| 出身 | 佐賀県 | 佐賀県 |
| 階級 | 男子60kg級 | 女子48kg級 |
| 出身中学 | 有田中学校 | 有田中学校 |
| 高校 | 佐賀工業高校 | 佐賀商業高校 |
| 大学 | 国士舘大学 | 東海大学 |
| 所属 | パーク24 | 東海大学 |
| 段位 | 四段 | 三段 |
二人とも地元・佐賀県で柔道を始め、有田中学校へ進学しています。
その後は別々の道へ。
兄の隼斗選手は佐賀工業高校から国士舘大学へ進み、現在はパーク24に所属。
妹の美月選手は佐賀商業高校から東海大学へ進み、2026年現在は大学4年生です。
そして2026年の愛知・名古屋アジア大会では、
- 近藤隼斗選手:男子60kg級
- 近藤美月選手:女子48kg級
の日本代表に選出されました。
しかも二人が登場するのは、どちらも9月30日。
兄妹が同じ日にアジアの頂点に立ちました。
兄・近藤隼斗はどのくらいすごい?
兄の近藤隼斗選手は、男子60kg級で国内外の大会に出場する日本のトップ選手の一人です。
2001年5月15日生まれで、2026年9月現在25歳。
身長163cm、左組みで、得意技には大内刈などがあります。
中学・高校・大学で全国トップクラスに
隼斗選手は小学2年生頃から柔道を始めました。
中学は柔道の強豪・有田中学校へ進学。
中学3年時には全国中学校柔道大会で優勝するなど、早くから全国レベルで活躍しています。
その後は佐賀工業高校へ。
高校でも全国大会で結果を残し、国士舘大学へ進学してからも学生柔道のトップクラスで活躍しました。
つまり隼斗選手は、
中学→高校→大学→社会人
と、それぞれのカテゴリーで全国トップクラスを経験してきた選手なんですね。
社会人になってから国際大会でも活躍
パーク24に所属してからも活躍は続きます。
近年の主な成績を見ると、
- 全日本選抜体重別選手権:優勝
- 講道館杯:優勝
- グランドスラム東京:優勝
- グランプリ青島:優勝
- グランドスラム・ウランバートル:銀メダル
など。
特に2025年にはグランドスラム東京で優勝。
国内だけではなく、国際大会でも優勝や表彰台を経験しています。
男子60kg級は軽量級ということもあり、組み手から技へ入るまでの展開が非常に速い階級です。
隼斗選手がどのタイミングで相手を崩し、得意技へつなげるのか。
今回のアジア大会でも持ったらすぐに技がでる速さが凄かったですね。
妹・近藤美月もすごい!大学生で世界のトップクラスへ
妹の近藤美月選手も、兄に負けない実績を残しています。
2004年11月28日生まれで、2026年9月現在21歳。
女子48kg級で戦っています。
高校時代にインターハイ個人戦2連覇
美月選手も兄たちの影響を受け、6歳頃から柔道を始めました。
兄と同じ有田中学校へ進学した後、佐賀商業高校へ。
高校時代にはインターハイ個人戦2連覇を達成するなど、全国トップクラスの選手へと成長しました。
その後は東海大学へ進学。
2023年には大学1年生ながら講道館杯を制しています。
グランドスラム・パリでも優勝
さらにすごいのが、その後の国際大会での活躍です。
主な成績を見ると、
- 2023年 講道館杯:優勝
- 2024年 グランドスラム東京:2位
- 2025年 グランドスラム・パリ:優勝
- 2025年 グランドスラム・ウランバートル:優勝
- 2026年 全日本選抜体重別選手権:優勝
- 2026年 グランドスラム・リンツ:優勝
など。
まだ大学生ですが、すでにグランドスラムを複数回制しています。
2025年にはケガの影響で国内大会に出場できない時期もありましたが、復帰後の2026年には全日本選抜体重別選手権で優勝。
復帰に向けて、組み手と技の連携を意識して練習してきたことも明かしています。
ケガを乗り越えて国内トップを争う大会で優勝したという点でも、勝負強さを感じますね。
近藤兄妹はなぜ二人とも強い?子ども時代の練習量がすごい
二人の戦績を見ていると、
「どうして兄妹そろってこんなに強いの?」
というところも気になります。
そこで子ども時代までさかのぼってみると、かなりの練習を積み重ねてきたことが分かりました。
兄・隼斗は夏休みに1日約8時間練習
隼斗選手は有田中学校時代、日本一を目指して柔道に打ち込んでいました。
夏休みには、なんと1日約8時間練習していたこともあったそうです。
しかも、学校の部活動だけで終わりではありません。
中学校で練習した後、さらに別の道場へ移動。
夜21~22時頃まで練習するなど、いわゆる「道場のハシゴ」をすることもありました。
隼斗選手自身も当時を振り返り、「やみくもに練習した」と語っています。
今では国際大会で活躍する隼斗選手ですが、その土台には中学生時代から積み重ねてきた膨大な練習があったんですね。
近藤家は3きょうだい全員が柔道
実は近藤家で柔道をしているのは、隼斗選手と美月選手だけではありません。
近藤家は、
- 長男・空矢さん
- 次男・隼斗選手
- 長女・美月選手
の3きょうだい全員が柔道経験者。
家でも柔道の話になったり、気がつけば技の掛け合いや研究が始まったりするような環境だったそうです。
もはや「柔道が習い事」というより、柔道が生活の一部だったのかもしれません。
美月は兄・隼斗の背中を追ってきた
美月選手にとって隼斗選手は兄であると同時に、柔道で少し先を走る存在でもありました。
中学、高校と全国の舞台で活躍する兄を間近で見ながら、美月選手自身も成長。
高校進学時には、兄と同じ佐賀工業高校へ進むことも考えたそうです。
しかし最終的には、女子の練習環境や練習相手の多さなども考え、佐賀商業高校を選択しています。
兄の背中を追いながらも、ただ同じ道を歩くのではなく、自分が強くなるための環境を選んだということですね。
近藤兄妹は警察署の少年柔道教室からスタート
そして個人的に「おっ!」と思ったのが、近藤兄妹が柔道を始めた場所です。
二人が柔道の第一歩を踏み出したのは、地元の武雄警察署少年柔道教室でした。
隼斗選手は小学2年生頃、美月選手は兄たちの影響を受けて6歳頃から柔道を始めています。
現在の華々しい戦績を見ると、幼い頃から全国屈指の強豪道場だけで育ってきたようにも思えますが、スタート地点は地域の少年柔道教室だったんですね。
私も警察署で柔道をしたけれど…キツかった(笑)
実は私自身も柔道初段。
学生時代、部活の先輩の紹介もあって、警察官の方から「練習においで」と声をかけていただき、警察署で稽古をさせてもらっていた時期があります。
そして今でも覚えているのが、
警察署の練習、キツかった(笑)。
もちろん道場によって練習環境は違いますが、私の場合は男子と一緒に練習する機会もありました。
特に女子は、体格や筋力のある男子と組むと、どうしても力負けしてしまうことがあります。
私自身もそうでした。
だからこそ、力だけで何とかしようとするのではなく、
- 相手の重心をどう崩すか
- どのタイミングで技に入るか
- 自分の身体をどこへ入れるか
- 相手の力をどう利用するか
といった部分が重要になってきます。
理学療法士になった現在の視点で柔道を見ると、改めて「相手の重心を動かしてから、自分の身体をどう入れるのか」というところに目がいきます。
もちろん、警察署の少年柔道教室で練習したことだけが近藤兄妹の強さにつながったとは言えません。
ただ、自分自身の経験もあるだけに、幼い頃からさまざまな相手と組みながら稽古してきた二人の環境には、とても興味をひかれました。
近藤兄妹は国際大会でもそろって表彰台!
子どもの頃から柔道に打ち込んできた近藤兄妹。
今では二人そろって世界の舞台で戦っています。
象徴的だったのが、2025年のグランドスラム・ウランバートル。
この大会では、
- 妹・近藤美月選手:女子48kg級 金メダル
- 兄・近藤隼斗選手:男子60kg級 銀メダル
と、兄妹そろって同じ日に表彰台に上がりました。
地域の少年柔道教室で柔道を始めた兄妹が、そろって国際大会の表彰台へ。
そして2026年アジア大会では、再び二人が同じ日に畳へ上がり、兄妹そろっての金メダルを達成しました。
本当に素晴らしいですね!
近藤兄妹は2028年ロサンゼルス五輪も期待
近藤兄妹の今後を考えると、気になるのが2028年ロサンゼルスオリンピックです。
今回のアジア大会は、ロス五輪まで約2年というタイミング。
日本柔道は各階級の代表争いが非常に激しく、アジア大会に出場したからといって、そのままオリンピック代表になれるわけではありません。
それでも、
- 隼斗選手は25歳
- 美月選手は21歳
と、二人とも2028年を目指せる年代です。
すでに二人ともグランドスラムなどの国際大会で結果を残しています。
日本柔道では、阿部一二三選手・阿部詩選手が兄妹で世界の頂点を目指してきました。
近藤兄妹も、それぞれ男子60kg級、女子48kg級の代表争いでどこまで存在感を示していくのか。
今回のアジア大会だけでなく、その先にも注目したいですね。
柔道経験者として感じる『世界で勝つ』ことのすごさ
私自身が柔道をしていたのは高校時代だけですが、初段を取得しています。
また、カナダへ行った際には短い期間ながら、ホストシスターと一緒に柔術の練習に参加したこともあります。
もちろん、世界を舞台に戦う近藤兄妹と比べられるような経験ではありません。
ただ、そのとき印象に残ったのが、**自分が慣れていたようには組ませてもらえない「やりにくさ」**でした。
柔術と柔道ではルールも異なりますし、一つの経験だけで海外の選手を語ることはできません。
それでも国際大会の柔道を見ていると、体格やリーチだけでなく、組み手や間合い、技に入るタイミングも選手によってさまざまです。
そんな相手との駆け引きの中で、どう自分の得意な形を作り、技を出すのか。
今回のアジア大会をU-NEXTで観戦していて、近藤兄妹はその「技を出すまでの速さ」が特に印象に残りました。
美月選手は、なかなか襟を持たせてもらえない場面でも、持ったと思ったらすぐに投げ技へ。さらに、そのまま寝技へ移行するスピードも速い。
決勝では、その寝技から横四方固めで一本勝ちし、金メダルを獲得しました。
隼斗選手も、組んだ直後に内股を仕掛けるなど、技への入りがとても速く感じました。
そして二人だけでなく、今回あらためて柔道を見ていて驚いたのが、トップ選手たちの肩周囲の強さです。
「そんな角度で思い切り引っ張られて、肩は大丈夫なの?」
理学療法士として、思わずそう感じる場面が何度もありました。
もちろん、映像だけで筋力や関節の状態を評価することはできません。
それでも、大きな力を受けながら身体をコントロールし、そこからさらに攻撃へつなげていく姿を見ると、肩周囲だけでなく、肩甲帯や体幹を含めて全身で力を受ける能力の高さを感じます。
私自身の柔道経験はごく短いものですが、だからこそ国際大会を見るたびに、
「この組み手や間合いの違いの中で、世界を相手に勝つのは本当にすごい」
と思います。
これは近藤兄妹に限らず、世界を舞台に戦う日本の柔道選手全員に対して感じることです。
そして今回、その舞台で兄妹そろって金メダル。
近藤隼斗選手と近藤美月選手の強さを、あらためて感じるアジア大会となりました。
まとめ|近藤隼斗・近藤美月は兄妹そろってアジア大会金メダル!
今回は、近藤隼斗選手と近藤美月選手について紹介しました。
二人は佐賀県出身の実の兄妹で、
- 兄・隼斗選手は男子60kg級
- 妹・美月選手は女子48kg級
- 3きょうだい全員が柔道経験者
- 武雄警察署少年柔道教室で柔道をスタート
- 隼斗選手は中学時代、1日約8時間練習することもあった
- 二人とも国内外の主要大会で優勝
- 2025年グランドスラム・ウランバートルでは兄妹そろって表彰台
- 2026年アジア大会では兄妹そろって金メダル
という、まさに柔道一家で育った兄妹です。
華々しい戦績に目がいきますが、その背景を調べてみると、子どもの頃から積み重ねてきた練習がありました。
そして2026年9月30日。
地域の少年柔道教室からスタートした兄妹が、同じ日のアジア大会決勝に進み、二人そろって金メダルを獲得しました。
実際に試合を見ていても、二人に共通して印象的だったのが技を繰り出す速さ。
「持った」と思った次の瞬間には技に入るようなスピード感は、見ていて思わず引き込まれました。
柔道を少し経験した私から見ても、兄妹そろって世界の選手を相手に頂点に立ったことのすごさを感じます。
次に見据えるのは、2028年ロサンゼルスオリンピック。
代表争いも含めて、近藤隼斗選手・近藤美月選手がこれからどんな柔道を見せてくれるのか、楽しみですね。
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