2026年9月22日、愛知・名古屋アジア大会の女子バレーボール決勝で、日本代表と中国代表が対戦しました。
日本は準決勝で韓国に3-0で勝利し、決勝へ進出。
1978年バンコク大会以来、48年ぶりの金メダルを目指しましたが、決勝では中国がストレートで勝利。
日本は銀メダルとなりました。
特に第3セットは23-25。
日本も最後まで中国に食らいつきましたが、試合を見ながら改めて感じたのが、
「中国女子バレー、やっぱり強い……!」
ということ。
中国女子バレーはなぜこれほど強いのでしょうか?
この記事では、
- 日本と中国の近年の対戦成績
- 日本は中国に勝ったことがあるのか
- 中国女子バレーが強い理由
- 「高さ」が有利になる理由
- 過去のアジア大会での日中対決
- 日本女子バレーのアジア大会での成績
についてまとめます。
女子バレー日本vs中国の対戦成績は?
中国女子バレーは、アジアだけでなく世界でも長年トップレベルで戦ってきた強豪です。
日本にとっても中国は大きなライバルですが、日本がまったく勝てていないわけではありません。
近年の主要な国際大会での日中対決を振り返ってみます。
日本vs中国|近年の主な対戦結果
| 年 | 大会 | 結果 | 勝敗 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | ワールドカップ | 日本 0-3 中国 | ● 敗戦 |
| 2022年 | 世界選手権 | 日本 0-3 中国 | ● 敗戦 |
| 2023年 | 杭州アジア大会・決勝 | 日本 0-3 中国 | ● 敗戦 |
| 2024年 | VNL予選ラウンド | 日本 3-1 中国 | ○ 勝利 |
| 2024年 | VNL準々決勝 | 日本 3-0 中国 | ○ 勝利 |
| 2025年 | VNL | 日本 1-3 中国 | ● 敗戦 |
こうして見ると中国の勝利が目立ちますが、注目したいのが2024年のネーションズリーグ(VNL)。
日本は中国を相手に2度勝利しています。
日本は中国に勝ったことがある?2024年VNLでは2連勝
「中国は強い」というイメージがありますが、日本にも中国を破った実績があります。
2024年VNLでは、
- 予選ラウンド:日本 3-1 中国
- 準々決勝:日本 3-0 中国
と、日本が中国に2連勝しました。
特に準々決勝ではストレート勝ち。
つまり、中国は日本にとって非常に強い相手ではあるものの、「勝てない相手」ではありません。
一方、2025年VNLでは中国が日本に3-1で勝利。
JVAによると、日本は試合序盤から中国の高さに苦しみ、高いブロックや強弱を織り交ぜた攻撃にも対応を迫られました。
そして2026年アジア大会決勝でも、再び中国が日本の前に立ちはだかりました。
2026年アジア大会決勝は中国が日本に3-0で勝利
2026年9月22日に行われたアジア大会女子バレーボール決勝。
日本と中国の試合結果は、
- 第1セット:日本 19-25 中国
- 第2セット:日本 20-25 中国
- 第3セット:日本 23-25 中国
となり、中国がセットカウント3-0で勝利しました。
日本は第1、第2セットを落としたものの、第3セットでは終盤まで中国と競り合いました。
最後は23-25。
あと一歩のところまで迫りましたがセットを奪うことはできず、日本は銀メダルとなりました。
それにしても、中国女子バレーはなぜこれほど強いのでしょうか?
女子バレー中国はなぜ強い?
中国女子バレーの強さを見ていて、まず目につくのが**「高さ」**です。
実際、2025年VNLの日中戦でもJVAは、日本が「中国の高さ」に苦しめられたことや、中国の「高いブロック」について伝えています。
しかし、中国の強さは単純に「背が高いから」だけではありません。
大きなポイントとして、
- 長身選手を生かした高さ
- 高い位置から打ち込むスパイク
- 相手の攻撃を制限するブロック
- 高さだけに頼らない攻撃の速さ
- 強打だけではない攻撃の強弱
- 世界トップレベルで戦ってきた経験
などが挙げられます。
中国女子バレー最大の武器は「高さ」
バレーボールは、ネットを挟んで相手と戦う競技。
そのため、ネットより高い位置でボールに触れられること自体が大きな武器になります。
攻撃では、
- 高い位置からスパイクを打てる
- 相手のブロックの上から攻撃しやすい
- 打ち下ろす角度を作りやすい
- スパイクコースの選択肢を増やしやすい
といったメリットがあります。
そして高さが大きく影響するのが、もう一つ。
ブロックです。
長身の選手がネット際に並べば、
- より高い位置でボールを止められる
- 広い範囲を手でカバーできる
- 相手スパイカーのコースを限定できる
- 後衛のレシーブにつなげやすくなる
など、守備面でも大きなメリットがあります。
理学療法士の身体考察|身長だけでなく「どこまで手が届くか」が重要
身体の動きという視点から見ると、バレーボールで重要なのは単純な身長だけではありません。
実際にネット上でどの高さまで手が届くかは、
- 身長
- 腕の長さ
- 上肢のリーチ
- ジャンプ力
- ジャンプするタイミング
- 空中での身体の使い方
などによって変わります。
同程度のジャンプ力であれば、身長やリーチのある選手ほど、より高い位置まで手を伸ばすことができます。
スパイクでは、打点が高くなれば相手コートへ打ち下ろす角度を作りやすくなります。
ブロックでも、ネットより上に出せる手の範囲が広くなれば、相手から見える攻撃コースを狭くすることができます。
つまり中国の強さは単に、
「背が高い」
だけではなく、
「その高さをスパイクやブロックという実際のプレーに生かせる」
ことがポイントだと考えられます。
中国は高さだけでなく攻撃も速い
さらに中国が難しい相手なのは、高さだけのチームではないことです。
2025年VNLの日中戦では、日本は中国の高さだけでなく、強弱を織り交ぜた攻撃にも苦しみました。
高い打点から強いスパイクが飛んでくるだけでも対応は難しくなります。
さらに、
- 速い攻撃
- 強打
- 軟打
- コースの打ち分け
などが加われば、ブロックやレシーブ側は対応を変えなければなりません。
「高さ+速さ+攻撃の選択肢」
があることも、中国の大きな強みといえそうです。
高いブロックが日本の攻撃にも影響する
ブロックは、直接ボールを止めることだけが役割ではありません。
目の前に高いブロックがあると、スパイカーは、
- ブロックを避けてコースを変更する
- ブロックアウトを狙う
- 強打からフェイントに変える
- 狭いコースを狙う
など、攻撃の選択を迫られます。
つまり、高いブロックは直接得点にならなくても、相手のスパイクコースや攻撃方法を制限する効果が期待できます。
2025年VNLでも、石川真佑選手が中国の高いブロックを利用して得点する場面がありました。
日本側も中国の高さを前提に攻撃を組み立てる必要があるということですね。
中国女子バレーは世界でも実績のある強豪
そして中国女子バレーは、アジアだけで強い国ではありません。
中国はオリンピック女子バレーボールでも金メダルを獲得してきた、世界屈指の強豪国です。
2016年リオデジャネイロ五輪でも中国が金メダルを獲得しています。
世界最高峰の舞台で長年戦ってきた歴史と経験も、中国女子バレーの強さを考えるうえで外せないポイントでしょう。
前回のアジア大会決勝も日本vs中国だった
実は、日本と中国がアジア大会決勝で対戦したのは今回だけではありません。
前回の2023年杭州アジア大会でも、決勝は日本vs中国でした。
結果は、
- 第1セット:日本 15-25 中国
- 第2セット:日本 21-25 中国
- 第3セット:日本 21-25 中国
で、中国が3-0で勝利。
そして今回の2026年愛知・名古屋大会でも、再び決勝で日本と中国が対戦することになりました。
日本にとって中国は、アジアの頂点を目指すうえで何度も立ちはだかってきた大きなライバルといえます。
日本女子バレーは48年ぶりの金メダルならず
今回、日本女子バレーが目指していたのが48年ぶりとなるアジア大会金メダルでした。
日本女子バレーはかつてアジア大会で圧倒的な強さを誇り、
- 1962年 ジャカルタ大会:金メダル
- 1966年 バンコク大会:金メダル
- 1970年 バンコク大会:金メダル
- 1974年 テヘラン大会:金メダル
- 1978年 バンコク大会:金メダル
と、5大会連続で金メダルを獲得しています。
しかし、その後は金メダルから遠ざかっていました。
2026年大会では準決勝で韓国に3-0で勝利し、48年ぶりの金メダルまであと1勝に迫りました。
決勝では中国に敗れましたが、銀メダルを獲得。
48年ぶりの金メダルには届きませんでした。
2026年日本代表の注目選手は?
今回のアジア大会では、日本代表の選手たちにも注目が集まりました。
なかでも、
- 佐藤淑乃選手
- 和田由紀子選手
- 山田二千華選手
- 関菜々巳選手
などは、日本代表として国際大会を経験してきた選手たちです。
佐藤淑乃選手や和田由紀子選手は攻撃面で、山田二千華選手はミドルブロッカーとして高さを生かしたプレーで日本を支えます。
そしてセッターの関菜々巳選手が、相手のブロックに対してどのように攻撃を組み立てるかも、日本のバレーを左右する重要なポイントです。
中国のような高さのある相手に対して、日本がどのように速さやコンビネーションを生かしていくのか。
今後の日中対決でも注目したいところです。
まとめ|中国女子バレーはなぜ強い?日本との対戦成績も振り返り
今回は、中国女子バレーがなぜ強いのか、日本との対戦成績や過去の勝敗についてまとめました。
中国の強さには、
- 長身選手を生かした高さ
- 高い打点からのスパイク
- 相手の攻撃を制限するブロック
- 高さだけではない攻撃の速さ
- 強弱をつけた多彩な攻撃
- 世界トップレベルで戦ってきた経験
など、さまざまな要素がありました。
一方、日本も2024年VNLでは中国に2度勝利しています。
中国は強豪ですが、決して日本が勝てない相手ではありません。
2026年アジア大会決勝では中国が3-0で勝利し、日本は銀メダル。
48年ぶりの金メダルには届きませんでしたが、第3セットは23-25まで中国を追い詰めました。
中国の「高さ」に対して、日本が持ち味である速さやコンビネーションをどう生かしていくのか。
今後の日中対決にも注目したいですね。
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