2026年W杯グループステージ最終戦、日本代表対スウェーデン代表。
後半、ベテラン・長友佑都選手がピッチに立った瞬間、
「長友だ!」
「本田圭佑も驚いていた」
「39歳なのにすごすぎる」
とSNSでも大きな話題になりました。
長友選手は、日本代表史上初となる5大会連続W杯出場を果たしたレジェンド。
それでも森保一監督は、ただ記録のためではなく、「勝つための切り札」として長友選手を送り出しました。
今回は、理学療法士として20年以上身体を見てきた視点から、39歳になっても世界最高峰の舞台で戦い続けられる理由を考察します。
長友佑都がスウェーデン戦で投入された理由とは?
長友佑都選手は、後半30分(75分)に中村敬斗選手と交代してピッチへ入りました。
1対1に追いつかれた局面での交代でした。
この交代は負傷によるアクシデントではなく、1-1の同点という緊迫した場面で、左サイドの守備強度を高め、引き分け以上でのグループ突破を確実にするためのゲームプランだったと考えられます。
いわば、試合を締めくくる「クローザー」としての起用です。
一方、この試合では前半39分にキャプテンの板倉滉選手が筋肉の違和感を訴え、谷口彰悟選手と交代するアクシデントもありました。
さらに今大会は、主将・遠藤航選手の負傷離脱や、久保建英選手の欠場など、チームは苦しい台所事情を抱えていました。
そのような状況だからこそ、豊富な国際経験を持つ長友選手の存在は、プレー面だけでなく、ピッチ内で味方を落ち着かせる精神的支柱としても大きな意味を持っていたと言えるでしょう。
【PT視点】高速アタッカーを止めるには「減速能力」が重要
スピードのあるFWと対戦すると、多くの人は
「足が速い方が有利」
と思いがちです。
しかし実際には、もっと重要なのがあります。
それが減速能力です。
理学療法では、筋肉が伸ばされながら力を発揮する動きを遠心性収縮(エキセントリック収縮)と呼びます。
- 急停止
- 方向転換
- 相手のフェイントへの対応
こうした場面では、この能力が非常に重要になります。
長友選手は体幹の安定性が高く、骨盤のコントロールも優れています。
そのため、一度ブレーキをかけても次の一歩が非常に速いのです。
若い選手のように「一直線で速い」のではなく、
止まる・向きを変える・再加速する
この一連の動きが世界トップレベルだからこそ、39歳になっても守備で戦えるのだと思います。
39歳でも世界最高峰で戦える理由
一般的には40歳近くになると、
- 筋力
- 瞬発力
- 持久力
は少しずつ低下していきます。
だからこそ重要なのが日々のコンディショニングです。
長友選手は以前から
- ヨガ
- 食事管理
- 睡眠
- ストレッチ
- 筋膜リリース
などを徹底していることで知られています。
さらに、ベンチスタートであってもいつ出番が来てもいいように身体を準備していることも、長く第一線で戦える理由の一つでしょう。
本田圭佑も尊敬する「チームを支える力」
試合中、本田圭佑さんも長友選手について敬意を示していました。
もちろん長友選手の価値はプレーだけではありません。
ピッチに入るだけで味方が落ち着き、
苦しい時間帯でもチーム全体がまとまる。
長年、日本代表を支えてきた経験は数字では表せない大きな武器です。
だからこそ森保監督も、この大一番で長友選手を選択したのでしょう。
試合後も、本田圭祐さんは長友選手について「5大会連続して出場した日本人選手は他にいない」「(5回目なのに)少年のような顔をしていた」と語っておられました。
長友選手のインタビューコメントは「マンマミーア」!
試合後のインタビューで印象的だったのが、長友佑都選手の「マンマミーア」という言葉でした。
しかも、一度だけではなく何度も口にしていて、長友選手らしい明るさと興奮が伝わってきました。
前回大会では「ブラボー!」が大きな話題になりましたが、今回はその次の合言葉として「マンマミーア」を狙っているのかもしれませんね。
長友選手はインタビューで、
「興奮したね~」
「沢山の支えがあってこのピッチに立てた」
「守備の部分でまず激しく行く、局面は1対1で負けない」
「優勝を目指しているから、どこが相手でも勝つだけ」
といった内容を語っていました。
39歳でW杯のピッチに立った喜びだけでなく、支えてくれた人への感謝、そして試合に入るうえでの覚悟が詰まったコメントでした。
特に「守備で激しく行く」「1対1で負けない」という言葉は、まさに今回の長友選手の役割を表しています。
スウェーデン戦で求められていたのは、派手な攻撃参加よりも、左サイドの守備強度を高め、試合を締めること。
その意味で、長友選手は自分に求められたタスクを明確に理解していたのだと思います。
そして最後の「どこが相手でも勝つだけ」という言葉には、決勝トーナメントを見据えた強い覚悟も感じました。
「ブラボー」に続いて「マンマミーア」が日本代表の新しい合言葉になるのか、今後のインタビューにも注目したいですね。
理学療法士のひとこと
39歳でW杯の舞台に立ち続けること自体、身体の専門家として本当に驚かされます。
年齢を重ねると筋力だけでなく、関節の柔軟性や反応速度も少しずつ低下していきます。
それでも世界トップレベルを維持できるのは、才能だけではありません。
日々のセルフケアやコンディショニングを積み重ね、「いつでも100%で戦える身体」を作り続けているからです。
長友選手の姿は、トップアスリートだけでなく、私たち一般の人にとっても「年齢を理由に諦めなくていい」という大きな励みになります。
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