2026年10月7日、アルゼンチン代表として最後の試合に出場したリオネル・メッシ選手。
ベナン代表との一戦では、1ゴール2アシストを記録し、アルゼンチンが3-0で勝利しました。
なかでも印象的だったのが、71分に決めたPKです。
代表として最後の試合。
しかも、メッシ選手ほどの世界的スターになれば、これまでのPKの蹴り方やコースなども相手GKから徹底的に研究されているはずです。
それでも最後にきっちり決めるところは、やっぱりすごいですよね。
一方で、2026年ワールドカップを振り返ると、メッシ選手は大会中に2本のPKを失敗しています。
では、メッシ選手は実際にPKをどのくらいの確率で決めているのでしょうか。
この記事では、
- メッシ選手のPK成功率
- アルゼンチン代表でのPK成績
- W杯でのPK成功率
- なぜ研究されていてもPKを決められるのか
について調査しました。
メッシが代表引退試合でPK成功!代表最後のゴールに
2026年10月7日に行われたアルゼンチン代表対ベナン代表。
この試合は、メッシ選手にとってアルゼンチン代表としてのラストマッチとなりました。
メッシ選手は試合開始から存在感を見せ、得点にも絡みます。
そして71分、アルゼンチンが獲得したPKのキッカーを務めたのがメッシ選手でした。
シュートはゴール右上へ。
見事にPKを成功させ、代表最後の試合で自身もゴールを記録しました。
この日のメッシ選手は1ゴール2アシスト。
アルゼンチンは3-0で勝利し、メッシ選手は代表通算208試合126得点で代表キャリアを締めくくりました。
では、メッシ選手はこれまでPKをどのくらいの確率で決めてきたのでしょうか。
メッシのPK成功率は約77%
データ分析メディア「Qoly」が紹介したOptaのデータによると、2026年7月時点でメッシ選手はクラブと代表を合わせて148本のPKを蹴り、114本成功しています。
成功率にすると、
約77%
です。
| メッシのPK | 成績 |
|---|---|
| PK試行数 | 148本 |
| 成功 | 114本 |
| 成功率 | 約77% |
※2026年7月時点のOpta集計
「メッシならPKもほとんど外さないのでは?」
と思ってしまいますが、数字を見ると意外に感じるかもしれません。
一般的なPK成功率と比べると高い?
一般的なPKの成功率は、データによって多少異なりますが、約8割とされています。
欧州上位30リーグを対象としたデータでは、PKの成功率は78.6%。
メッシ選手の約77%は、これと比べても極端に高い数字ではありません。
つまり、
「メッシだからPKも圧倒的な成功率」
というわけではないんですね。
もちろん、所属リーグや大会、試合状況など条件が異なるため単純比較はできません。
それでも、メッシ選手ほどのゴールスコアラーでもPKを失敗することがある、ということが分かります。
メッシのアルゼンチン代表でのPK成功率は約75.9%
では、アルゼンチン代表だけに絞るとどうなのでしょうか。
2026年10月7日のベナン戦で決めたPKを含めると、アルゼンチン代表でのPK成績は次のようになります。
| アルゼンチン代表でのPK | 成績 |
|---|---|
| 通算 | 29本 |
| 成功 | 22本 |
| 失敗 | 7本 |
| 成功率 | 約75.9% |
※PK戦を除く通常の試合中のPK
代表だけを見ても、成功率は約76%。
キャリア全体の約77%と大きな差はありません。

ところが、舞台をワールドカップに限定すると数字が大きく変わります。
メッシのW杯でのPK成功率は50%
メッシ選手はワールドカップ本大会で、これまでに8本のPKを蹴り、4本成功・4本失敗しています。
つまりW杯でのPK成功率は、
50%
です。
| W杯でのPK | 成績 |
|---|---|
| PK試行数 | 8本 |
| 成功 | 4本 |
| 失敗 | 4本 |
| 成功率 | 50% |
キャリア全体では約77%なので、W杯だけを見るとかなり低い数字です。
2026年W杯では2本のPKを失敗
特に注目されたのが、2026年夏に行われた北中米ワールドカップでした。
メッシ選手は、
- オーストリア戦
- エジプト戦
でPKを失敗。
1大会で2本のPKを失敗したことが大きな話題になりました。
「メッシがPKを外す」というだけでも驚きがありますが、同じW杯で2度となると、強く印象に残った人も多かったのではないでしょうか。
それからわずか数か月。
代表最後となったベナン戦では、再びPKのキッカーを務め、今度はしっかりとゴールを決めました。
→【関連記事】竹内涼真が選ぶW杯胸アツ名場面3選!サッカー経験者だから共感した理由とは?【Going!】
メッシはPKが苦手なの?
W杯での成功率が50%と聞くと、
「もしかしてメッシはPKが苦手なの?」
と思うかもしれません。
ただ、これだけで「PKが苦手」と断定するのは難しいでしょう。
改めて数字を並べてみます。
| 対象 | PK成功率 |
|---|---|
| キャリア通算 | 約77% |
| アルゼンチン代表 | 約75.9% |
| W杯 | 50% |
| 一般的なPK成功率の目安 | 約79% |
メッシ選手のキャリア全体の成功率は、一般的なPK成功率と比べて極端に低いわけではありません。
一方、W杯では成功率50%。
大舞台でのPK失敗が目立っていることも事実です。
メッシ選手のPKについては、助走のステップやGKの動きを見ながら蹴るスタイルなど、技術面からさまざまな分析が行われています。
ただし、PKの成否にはシュート精度だけでなく、GKとの駆け引きや試合状況などさまざまな要素が関係します。
単純に「プレッシャーに弱い」「PKが苦手」と決めつけることはできません。
→【関連記事】【PT解説】メッシはなぜ歩いても勝てる?40歳目前でも最高峰であり続ける身体と脳の使い方
なぜ研究されてもメッシはPKを決められる?
今回の代表引退試合を見ていて、個人的に一番すごいと感じたのがここです。
メッシ選手は、突然世界に現れた選手ではありません。
長年にわたって世界最高峰の舞台でプレーし続けてきた選手です。
当然、相手チームにとっては最大級の警戒対象。
PKについても、
- どちらのコースへ蹴ることが多いのか
- 助走はどうするのか
- GKを見ているのか
- 身体の向きはどうなのか
- 過去にどんな場面で失敗したのか
など、膨大な映像やデータを使って分析できるはずです。
PKはキッカーとGKの読み合いでもある
ただし、過去のPKを分析すれば必ず止められるわけではありません。
たとえば、
「メッシはこの方向に蹴る確率が高い」
というデータをGKが持っていたとしても、メッシ選手自身も相手GKの特徴を研究できます。
さらに、GKが自分の傾向を知っていることを想定して、あえて違う選択をすることも考えられます。
つまりPKは、単純なシュート技術だけではなく、キッカーとGKの読み合いという側面もあります。
研究されればされるほど、その裏をかく選択肢も生まれるわけです。
代表最後のPKを決めたことがすごい
そして今回のPKには、もう一つ大きな意味がありました。
アルゼンチン代表として最後の試合だったことです。
2026年W杯では2本のPKを失敗。
それでも代表最後の試合で再びPKを任されました。
しかも世界中がメッシ選手のラストマッチに注目している状況です。
そこでゴール右上へ決め、代表通算126得点目。
理学療法士としてスポーツを見ることが多い私ですが、今回のPKを見て改めて感じたのは、
「あれだけ研究され尽くしているのに、代表で、しかも引退試合で決めるのは本当にすごい」
ということでした。
PKを一度も外さないからすごいのではありません。
実際、メッシ選手にも何度もPK失敗があります。
それでも大事な場面で再びボールを持ち、最後の一本を決める。
長年世界のトップで戦い続けてきた選手の強さを感じる場面でした。
→【関連記事】スペインGKウナイ・シモンがW杯無失点記録!「予測する身体」が世界最高峰【理学療法士が考察】
2016年にはPK失敗後に一度代表引退を表明していた
実はメッシ選手と「PK」「代表引退」には、過去にも大きな出来事がありました。
2016年のコパ・アメリカ・センテナリオ決勝。
アルゼンチンはチリと対戦し、PK戦にもつれ込みました。
このPK戦でメッシ選手はPKを失敗。
アルゼンチンは優勝を逃し、試合後にメッシ選手は代表から退く意向を表明しました。
その後、メッシ選手は代表に復帰。
そしてコパ・アメリカ制覇、ワールドカップ優勝などを経験し、再びアルゼンチン代表のユニフォームで数々の歴史を作りました。
2016年にはPKを外し、一度は代表を去ろうとしたメッシ選手。
それから10年後。
本当の代表ラストマッチでは、自らPKを決めて代表最後のゴールを記録しました。
こうして振り返ると、なんとも印象的な終わり方ですね。
まとめ|メッシは代表最後の試合でもPKを決めた
今回は、リオネル・メッシ選手のPK成功率について調査しました。
主な数字をまとめると、
- キャリア通算のPK成功率は約77%
- アルゼンチン代表では約75.9%
- W杯では8本中4本成功で50%
- 2026年W杯では2本のPKを失敗
- 2026年10月7日の代表引退試合ではPK成功
となっています。
数字だけを見ると、メッシ選手は「PKをほとんど外さない選手」というわけではありません。
特にW杯では、意外なほど失敗も経験しています。
それでも、長年世界中のチームから研究され続け、2026年W杯でもPKを失敗したあと、代表最後の試合で再びPKを任され、それを決め切ったことが印象的でした。
研究され尽くしても、最後に決める。
代表最後のゴールがPKになったことも含めて、メッシ選手らしい記憶に残るラストマッチになったのではないでしょうか。
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