2026年5月22日の『ドキュメント72時間』は「渋谷”音楽の塔”」、つまり、タワーレコード渋谷店!
そして、ナレーションはなんとASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の後藤正文さん!
アジカンのゴッチがナレ、というのは、タワレコと共に歩んできた「戦友」として納得で嬉しいキャスティングでしたね。
1995年に宇田川町から現在の神南に移転したタワーレコードは、1996年当時「NO MUSIC, NO LIFE.」という普遍的なキャッチコピーを掲げました。
その鮮烈でかつ的を得たキャッチコピーに衝撃を受け、その言葉と共に人生を歩んだ方は多いのではないでしょうか。
私も、まぎれもなくその一人です。
大学時代でのコピーバンド経験から、理学療法士として病院や高齢者施設でボランティア演奏をするに至った原点と言っても過言ではない「NO MUSIC, NO LIFE.」発祥の地は今、推し活動の聖地にもなっているその様子に、歴史と時代の流れを感じました。
この記事では、「音楽の塔・タワーレコード渋谷店」について、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんがなぜナレーションなのかや、タワーレコード渋谷店が誕生した1996年から30年で令和の「推しの聖地」へ変わったことについても、コピバン世代の理学療法士ブロガーが自分の経験も振り返りつつ紹介します。
NHK『ドキュメント72時間』5月22日放送回はタワーレコード渋谷店!見どころと見逃し配信情報
今回の『ドキュメント72時間』の舞台は、東京・渋谷の神南にある巨大なCD・レコード店「タワーレコード渋谷店」です。
約80万枚の音源が並ぶ世界最大級の“音楽のデパート”に3日間カメラを据え、配信全盛の時代にあえてリアルな「店舗」に足を運び、実物を手に入れようとする人々の人間模様を定点観測します。
📺 タワレコ渋谷の回|放送情報とリアルタイム視聴
- 番組名:『ドキュメント72時間』「渋谷“音楽の塔” みんなのプレイリスト」
- 放送日時:2026年5月22日(金) 夜10:00〜10:30(NHK総合)
- リアルタイム配信:NHKのネット配信サービス「NHK ONE(NHKプラス)」にて、スマホやパソコンから全国同時にリアルタイム視聴が可能です。
🍿 ここがエモい!タワレコ渋谷の回の放送の見どころ・登場人物たち
サブスクやダウンロードでどんな曲でも一瞬で聴ける現代において、わざわざ渋谷の“音楽の塔”に引き寄せられる人々には、それぞれの人生に寄り添う大切な音楽(プレイリスト)がありました。
今回の見どころとなる、印象的なおなじみの「72時間節」が炸裂するエピソードがこちらです。
- 「このためにバイト頑張ってるんで」と、応援する大好きなバンドのCDを大切そうに手にする大学生(推し活)
- 進路や将来に悩み、「毎日泣きながらビートルズを聴いている」と語り、レコードを探し求める就活生
- 仕事帰りの飲み会のあとに、一人で静かにクラシックの音源を探しにやってきた新社会人
- ブラジルから数十年ぶりに来日し、自身の波乱万丈な人生に寄り添ってくれた日本の演歌の新譜を探し求め、「サウダージ(郷郷)」と懐かしむ日系ブラジル人の老夫婦
- 日本の音楽カルチャーに救われ、リアルな音源を求めてやってきたアメリカ人旅行者
ただ音楽を買うだけでなく、「自分の居場所」や「人生の奮闘の証」としてあの黄色いビルを訪れる人たちの姿は、元バンドマンのコピバン世代はもちろん、何か一つでも心に大切な曲を持っているすべての人の胸を打つ内容になっています。
個人的には、後輩がCDを出したという社会人の方のお話がグッときました。
どの方も音楽が好きというのがとても伝わってくる内容でした。
そして、アジカン後藤正文さんの語りの声が心地よくてとても素敵だとSNSでも話題になりましたね!
📱ドキュメント72時間タワレコ渋谷の見逃し配信はNHKプラス(NHK ONE)でいつまで見れる?
もし放送時間に間に合わなかったり、もう一度繰り返し観たくなったりした場合も安心です。
- 見逃し配信サイト:「NHK ONE(旧NHKプラス)」
- 配信期間:放送終了直後から【1週間限定】でいつでもオンデマンド視聴が可能です。
- 視聴料金:受信契約があれば登録するだけで無料で視聴できます。
ドキュメント72時間タワレコ渋谷のナレーションがアジカン後藤正文(ゴッチ)の理由
今回の放送でナレーションを務めるのは、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)のボーカル・後藤正文さん。
それは、アジカンとタワーレコードの間には、音楽ファンなら誰もが胸を熱くする深い歴史があるからです。
- デビュー前からの強力なプッシュ:アジカンがインディーズで活動していた2000年代初頭、その才能をいち早く見出し、全国の店舗で大々的にインディーズ・レコメンド(おすすめ)として展開したのがタワーレコードでした。
- 「NO MUSIC, NO LIFE.」の常連:アジカンは、タワレコの象徴であるポスター「NO MUSIC, NO LIFE.」に何度も登場しています。
日本のロックシーンを牽引してきたアジカンにとって、タワレコは共に歩んできた「戦友」のような存在なのです。
2026年に結成30周年を迎えたアジカン。
まさに彼らが歩んできた歴史は、1995年に現在の神南ビルへと移転した渋谷タワレコの歴史と、ほぼ同じ時間を刻んでいます。
だからこそ、今回のナレーションが「ゴッチ(後藤さん)」であることには、言葉以上の重みがあるのです。
「NO MUSIC, NO LIFE.」発祥の地は令和の「推しの聖地」へ!30年で変わったこと
私たちが黄色いロゴ袋を掲げて渋谷の街を歩いていた1996年。
当時は「NO MUSIC, NO LIFE.」という言葉がキャンペーンとして初めて世に出たばかりの時代でした。
当時のタワレコ渋谷店は、インターネット普及前夜における「最新のメガストア(巨大音楽ショップ)」。
自分の足でフロアを歩き、ジャケットのデザインだけで直感で選ぶ「ジャケ買い」や、試聴機のヘッドホンに並んで「まだ見ぬお気に入りの1枚」を宝探しのようにハシゴしてディグる(掘り起こす)のが、当時の私たちの方法でした。
しかし、誕生から30年が経った令和のいま、タワレコ渋谷店は単に「CDやレコードを買う場所」から、驚くべき進化を遂げています。
直近の2026年2月28日、タワレコ渋谷店は「“音楽”と“推し活”の新聖地(THE GLOBAL MUSIC HUB)」を掲げて大規模なグランドフルオープンを果たしました。
30年の歴史の中で、店舗のあり方はここまでアップデートされています。
【体験】最新リニューアルで変わった令和のタワレコ渋谷店
- 1階:五感で味わうイマーシブ空間と自撮りフォトスポット
エントランスには体験型のウェルカムゲートが誕生し、鏡張りの天井と限定BGMが流れるSNS映え空間に。
さらに昨今の推し活ブームに合わせ、一人でも写真撮影ができる自撮り機能付きフォトスポットや推し活グッズコーナーが常設されています。 - 4階・5階:アーティストと同じステージに立てる個室フォトブースとK-POPのネオン街
4階のアニメ・アイドル・ゲームフロアには、等身大ビジュアルの隣に巨大なミラーを配した「ダンススタジオ風フォトスポット」が登場。
5階のK-POPフロアは、本国の繁華街をイメージしたネオンサイン風の装飾で、日本にいながらにして本場の空気を没入体験できる空間になっています。 - 6階:ビールを片手に大音量でレコードを聴く「TOWER RECORDS BEER」
かつて私たちがCDを漁っていたフロアの上階(アナログ専門店:TOWER VINYL)には、なんとスタンディング式のクラフトビアバーが新設。
12タップもの個性豊かなビールを片手に、DJブースから流れるアナログレコードの爆音に浸ることができます。
タワレコでビール飲めるなんて、私たちの時代にも欲しかった!?
調べてみると、常設で本格的なクラフトビアバーとして営業しているのは、今のところ渋谷店のみ。
渋谷店以外では、ただし、渋谷店以外でも、タワーレコードが展開するコラボカフェ「TOWER RECORDS CAFE」の各店舗(表参道店・名古屋栄スカイル店・梅田NU茶屋町店・大阪ステーションシティ店)において、イベント内容によって、ビールをはじめとしたアルコールメニューを飲める場合があります。
私は関西なのですが、次、東京に行ったときはぜひタワレコ渋谷店によって、クラフトビアを飲みたいな~と思いました!
懐かしさと、新しく生まれ変わっている各フロアをくまなく見て回りたいです。
世界にも類を見ない程のタワレコ渋谷店ならでは、ですよね。
形は変わっても、根底にある「NO MUSIC, NO LIFE.」は同じ
30年前の私たちが「誰も知らないマイナーな洋楽インディーズを見つけること」に情熱を注いでいたように、いまの若い世代は「大好きな推しのアーティストのCDを手に取り、専用のフォトスポットで撮影してSNSで共有すること」に情熱を注いでいます。
手段やカルチャーの形は変わりましたが、「自分にとって大切な音楽(実物)を求めて、わざわざあの黄色いビルのフロアへ足を運ぶ」というワクワクしたエネルギーの根底にあるものは、1996年も今も全く変わっていません。
時代を超えて、すべての音楽ファンの「NO MUSIC, NO LIFE.」を全肯定してくれる場所。
それこそが、今も昔も変わらない、渋谷タワーレコードという場所の本当の価値なのだと感じます。
「NO MUSIC, NO LIFE.」の回想|お茶の水経由でタワレコ渋谷へ通った私の音楽人生
当時の私は、マルチに楽器を楽しんでいました。
もともとはクラシック(バイオリンやピアノ)上がりでしたが、レベッカが大好きで、ユニコーンなどのコピーバンドをやっていた兄の影響を強く受け、自分も大学では音楽サークルに入部したのです。
サークルではベースを中心に、ドラムを叩いたり、たしなむ程度にギターも弾きました。
機会があればバイオリンもバンドで弾くこともありましたし、たまにボーカルとしてパンクバンドなどのコピーをやったりして、音楽漬けの毎日を送っていました。
「私の心を代弁してくれている!」キャッチコピーとの鮮烈な出会い
高校を卒業して山梨県の大学に進学した私は、大学一年生の春ごろに「NO MUSIC, NO LIFE.」というタワーレコードの新しいキャッチコピーに出会いました。
高校時代もCDは地元でよく購入していましたが、この新しいキャッチコピーを目にした瞬間、私にとって「私の心を完全に代弁してくれている!」と感じるほど鮮烈で、とても嬉しかったことを今でも覚えています。
思えば、あの瞬間にまさに私の「人生の言葉」に出会っていたのだ、と四半世紀が経った今になっても、深く感じます。
あのロゴが書かれた黄色いショッピングバッグを持って帰るだけでも、嬉しかったな、懐かしいなと感じます。
大学で始めたベースでしたが、楽器やアンプを選んだり、弦を買ったりするのは、お茶の水の楽器店ばかりでした。
そして、楽器店をまわったあとは、渋谷のタワレコへ通うのがルーティンでした。
先輩に教えてもらった「ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(ジョンスペ)」の紙製のケースに入ったCDや、色々なマイナーな洋楽インディーズ盤をタワレコ渋谷店で「ジャケ買い」しては、拙い技術で必死にコピーして友人たちとバンドで練習していました。
ちょうどオルタナティブなサウンドが、私の気持ちそのものだったなと思います。
ネットがない時代の、愛すべき「不便な宝探し」の時間
当時は、マイナーな洋楽であればあるほど「何かかっこいい」みたいな風潮もあり、タワレコ渋谷店だけでなく、インディーズのCDを箱で大量に置いているようなマニアックなCD屋にもよく通いました。

インターネットもサブスクもない時代です。
店員さんのアツイ手書きポップを頼りに、ジャケットのアートワークから音楽を想像して、家に帰ってからしか音が聴けないワクワク感。
今思うと、音楽を聴けるまで、ずいぶん遠回りな時代でしたが、その不便な作業すべてが「音楽が好き」という、私自身の「NO MUSIC NO LIFE」な生活そのものでした。
あれから四半世紀。
私はその後、理学療法士という仕事に出会い、一見するとあの頃の音楽漬けの日々とはかけ離れた世界で働いています。
それでも、医療従事者となった今、私の生活の一部にはいつも音楽があります。
理学療法士として「ノーミュージック・ノーライフ」な音楽が必要な理由
直近ではあまりできていませんが、私は15年程、病院や高齢者施設でのボランティア演奏もしていた経験があります。
始めた当初はバンド形式でもやりましたが、やはり「寄り添える音」を、ということでカリンバ・レインスティックなどの民族楽器やウクレレなどを使って、より波長が合いそうな音を選んだりも。
患者さんや高齢者の方々が音楽を聴いた瞬間に、表情がふっと和らいだり、お医者さんとのコミュニケーションが良くなる様子や、昔の思い出を楽しそうに語り始めたりする姿を、私は何度も目にしてきました。
音楽には、沈んだ心を引っ張り上げ、人と人とをつなぐ、不思議な「リアルな力」があります。
自分の中の大事な人ともつなぐ力すら、音楽にはあると感じます。
辛い治療に向かう力ですら、湧いてくる方々がいらっしゃるのです。
1996年に渋谷タワレコの巨大ビルを見上げて出会った「NO MUSIC, NO LIFE.」という言葉。
当時は、自分の中の欲求から自分のために表現するという音楽愛でしたが、今は「誰かの人生を少しだけ温かくするためにも、音楽が必要だ」という確信に変わっています。
私の人生にも、そして私がリハビリやボランティアの場で出会う方々の人生にとっても、音楽なしの人生なんてありえないのです。
クラシック、ロック、ポップス、そして歌謡曲や懐メロ。
音楽のジャンルは色々ありますが、私の根底にある「NO MUSIC, NO LIFE.」の精神は、あの1996年から何も変わっていません。
まとめ
渋谷タワレコが1995年に生まれてから、30年が経ちました。
現在は、ネット配信やサブスクで、世界中の音楽が一瞬で手に入る便利な時代になりました。
それでも、2026年5月22日(金)の夜10時から放送されるNHK『ドキュメント72時間』に映し出されるのは、わざわざ渋谷のタワレコへ足を運び、実物の音楽に触れようとする人々の、熱くて温かいリアルな姿です。
1996年にお茶の水経由で渋谷へ向かい、「NO MUSIC, NO LIFE.」の言葉に心を表現してもらったあの頃の私たち。
そして令和のいま、大好きな「推し」のためにあの黄色いビルを目指す若者たち。
形やジャンル、世代は違っても、「音楽なしの人生なんてありえない」という純粋な気持ちは、30年前も今も、何一つ変わっていません。
理学療法士として医療の現場で多くの人生に触れてきたからこそ、私はその音楽の持つ「リアルな力」が人の心の深いところで存在することを信じています。
今夜はアジカン後藤さんの温かいナレーションと、松崎ナオさんのテーマ曲「川べりの家」に耳を傾けながら、あの頃の遠回りだけれど、一番音楽にあふれていたタワレコ渋谷へ、皆さんと一緒に想いを馳せることができるのを、楽しみにしています。


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