春モン【Day65】考察!強くなった嵐子は「蜘蛛の糸」を垂らす人に?!栢くんはどこまで「南須」を許せるかがポイントに?!
今回の【DAY65】では、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』が重要なモチーフとして登場しました。
そして物語の最後には、南須くんを探しに行くことを決意した嵐子の姿が描かれます。
単なる「失恋による闇落ち」の話ではなく、
- 誰かを助けたいと思う気持ち
- 誰かを失うことへの恐怖
- それでも手を伸ばす覚悟
が描かれた回だったように感じました。
今回の話の流れと、今後の展開を考察していきます。
嵐子の決意を引き出した汐里ちゃん!「階段」を経て強くなった嵐子の行動
今回のラストで印象的だったのは、南須くんの妹・汐里ちゃんの存在です。
「お兄ちゃん、たすけたい」
と涙ながらに話す汐里ちゃんを前に、嵐子は思わず手を伸ばそうとします。
しかし、その瞬間に頭をよぎったのは、
《私のこの手じゃ――――触れない》
という思いでした。
嵐子は今もなお、自分が南須くんを傷つけた原因だと思っています。
だからこそ、助けたい気持ちと、自分が関わってはいけないという思いの間で揺れていました。
しかし最終的に嵐子は、
「さがしに行きましょう、お兄ちゃんのこと」
と汐里ちゃんに伝えます。
栢くんに想いを伝えてから、ずっと「地獄を選んだ私」として葛藤していた嵐子。
この姿は、以前の嵐子ならできなかった行動かもしれません。
思い返せば、嵐子の行動そのものが大きく変わったきっかけのひとつが、白石さんとの「階段」での出来事でした。
危険だと分かっていても、傷つく可能性があっても、嵐子は栢くんを助けるために走りました。
そして今回もまた、傷つくことを恐れながら、それでも南須くんを助けたいと思った。
あの階段を経て、嵐子は確実に強くなったのだと感じます。
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「蜘蛛の糸」って何の例え?嵐子は「垂らす人」?
作中では、栢くんが過去に一緒に暮らしていた大学生の長女が『蜘蛛の糸』について語る場面が描かれました。
そして栢くんは、
「俺を助けたかったんだと思う」
「でも結局、自分のために糸を切った」
と語ります。
その一方で、
「でも嵐ちゃんは違った」
とも言いました。
嵐子は、傷ついて、血を流して、それでも栢くんを助けに来ました。
だから栢くんにとって嵐子は、自分に差し伸べられた「蜘蛛の糸」のような存在だったのかもしれません。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』は、地獄に落ちた男・カンダタの前に、お釈迦様が一本の蜘蛛の糸を垂らして救おうとする物語です。
しかし、カンダタは「この糸は俺のものだ」と他の罪人を追い払おうとした瞬間、糸が切れて再び地獄へ落ちてしまいます。
「救い」や「独占」、「他者への思いやり」がテーマとなる作品として知られています。
しかし面白いのは、嵐子自身はそんなことを全く思っていないことです。
嵐子は自分を、「人を救える人」ではなく、
「人を傷つけてしまった人」だと思っています。
それでも、苦しんでいる人を見ると放っておけない。
栢くんを助けた時も、今回の南須くんも同じです。
もしかすると嵐子は、自分では気づいていないだけで、
「蜘蛛の糸を垂らす人」
なのかもしれません。
栢くんは嵐子をどこまで信じられる?南須くんを許せるのかが今後の展開のポイントに?
今回の考察で最も気になるのは、今後の栢くんの反応です。
栢くんにとって嵐子は、ただ好きな相手というだけではありません。
過去の出来事や、失った存在を思わせる描写から考えると、
「もう二度と失いたくない人」
という意味合いが非常に強いように感じます。
だからこそ、
「嵐ちゃんを見張る」
「嵐ちゃんの男として」
という言葉につながっているのでしょう。
もし嵐子が南須くんを助けるために動き始めた時、栢くんはどう感じるのでしょうか。
自分を助けてくれた蜘蛛の糸を、他の誰かにも向けようとしている。
それを受け入れられるのか。
あるいは、嵐子を独占したい気持ちから、自分への「蜘蛛の糸」を失ってしまう結果になるのか。
今後の春モンは、
「南須くんを助けられるか」
だけではなく、
「栢くんは嵐子をどこまで信じられるのか」
も大きなテーマになっていくのかもしれません。
そして、それを乗り越えることができた時、栢くんは人として大きく成長するのではないでしょうか。
体育祭編の行方とあわせて、今後の展開がますます楽しみですね。
Day66予想!行方不明の南須くん、どうなる?
Day66予想①|嵐子は南須くんを探しに行く?
Day66では、まず嵐子が南須くんを探し始める展開になるのではないでしょうか。
嵐子は、自分の言葉や行動が南須くんを追い詰めてしまったのではないかと感じています。
しかし、それは恋愛感情からではなく、「このまま放っておけない」という強い責任感や倫理観によるものだと考えられます。
だからこそ、逃げるのではなく、自分で向き合おうと決意したのでしょう。
Day66予想②|栢くんも探すことになる?
気になるのは、栢くんの存在です。
Day65では、栢くんは嵐子の高校に来ていましたが、美化委員の場面では登場していません。
そのため、その後どこへ向かったのかは描かれていませんでした。
一緒に帰るために、高校内のどこかで嵐子を待っているかもしれません。
もしくは、体育祭の準備で他の生徒を手伝っている可能性も。
嵐子の性格を考えると、南須くんを探しに行く前に事情を栢くんへ伝える可能性もありそうです。
もしそうなれば、
- 嵐子と汐里ちゃん
- 栢くん
が二手に分かれて探す展開も考えられます。
一方で、嵐子自身が向き合うべき問題として、一人で探しに行く可能性も否定できません。
どちらの展開になっても不思議ではなく、続きが気になります。
Day66予想③|もし栢くんが先に南須くんを見つけたら…
さらに気になるのは、栢くんと南須くんが直接会う可能性です。
もし南須くんが、まだ嵐子と栢くんが付き合っていることを知らないとすれば、その事実を知った時の衝撃は小さくないでしょう。
現在の南須くんは心が大きく揺れている状態だからこそ、どんな言葉が交わされるのかは物語の大きな転機になるかもしれません。
もちろん、これは現時点ではあくまで予想です。
高尾先生は読者の予想を良い意味で裏切る展開を描くことも多いため、どのようなストーリーになるのか期待したいですね。
深堀り考察①|嵐子が「強くなった」とはどういうこと?
Day65で最も印象的だったのは、南須くんが姿を消したことだけではありません。
私は、嵐子自身の変化こそが、この回の大きなテーマだったように感じました。
人は大きな出来事を経験すると、「傷つかなくなる」のではなく、「傷ついても行動できるようになる」ことがあります。
嵐子も、栢くんとの出来事を通して、人の苦しみから逃げない強さを少しずつ身につけてきたのでしょう。
だからこそ、今回は自分を責めて立ち止まるのではなく、「探しに行きましょう」と一歩踏み出すことができました。
Day66では、その成長がどのような形で南須くんを支えることにつながるのか、注目したいところです。
そして、それを栢くんはどう思うのか。
気になるポイントがいっぱいで、最新話の掲載がとても楽しみですね!
深掘り考察②|「蜘蛛の糸」の伏線はどう回収される?栢くんは糸を切る選択をしてしまうのか
Day65で印象的だったのが、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』をモチーフとした描写です。
前回の考察では、栢くんにとって嵐子は、自分に差し伸べられた「蜘蛛の糸」のような存在ではないかと考察しました。
そしてDay65のラストでは、今度は嵐子自身が南須くんを助けるため、「さがしに行きましょう、お兄ちゃんのこと」と一歩を踏み出しました。
この流れを見ると、『蜘蛛の糸』の伏線はまだ終わっておらず、これから本格的に回収されていくのではないでしょうか。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』では、お釈迦様が地獄へ一本の糸を垂らします。
しかし、その糸は「他の罪人を登らせたくない」というカンダタの心によって切れてしまいました。
重要なのは、糸が垂らされたことではなく、「最後にどのような選択をしたのか」という点です。
春モンでも、同じテーマが描かれる可能性があります。
嵐子は、自分だけではなく南須くんにも手を差し伸べようとしています。
その時、栢くんはどのような気持ちになるのでしょうか。
もちろん、栢くんは嵐子が誰よりも大切な存在です。
だからこそ、「嵐ちゃんを見張る」「嵐ちゃんの男として」という言葉からは、失いたくないという強い思いも感じられました。
もし嵐子が南須くんを助けるために行動することで、栢くんが再び「自分は置いていかれる」「また失ってしまう」と感じてしまえば、自ら糸を切るような選択をしてしまう可能性もゼロではありません。
しかし一方で、嵐子が自分を裏切る人ではないと信じることができれば、その糸は切れず、栢くん自身も過去の傷を乗り越えられるのではないでしょうか。
私は、この『蜘蛛の糸』の伏線は、単なる文学作品の引用ではなく、栢くんが本当の意味で幸せになれるかどうかを描くための、大切なテーマだと感じています。
Day66では、南須くんを探し出せるかだけでなく、栢くんがどのような選択をするのかにも注目したいところです。
『蜘蛛の糸』の伏線がどのような形で回収されるのか、今後の展開から目が離せません。
まとめ
今回は『2026年7月17日発売の『花とゆめ16号』に掲載された『春の嵐とモンスター』DAY65のレビュー&考察を紹介しました。
今回は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』が印象的に描かれた回となりました。
栢くんにとって嵐子は、傷つきながらも自分を助けに来てくれた「蜘蛛の糸」のような存在だったのかもしれません。
一方で嵐子自身は、自分を「誰かを救える人」だとは思っておらず、むしろ南須くんを傷つけてしまった存在だと感じています。
それでも、汐里ちゃんの「お兄ちゃんを助けたい」という言葉を受けて、
「探しに行きましょう、お兄ちゃんのこと」
と決意した嵐子。
階段で栢くんを助けようと走ったあの日から、嵐子は確実に強くなっているように感じました。
そして今後の見どころは、
- 嵐子は南須くんを見つけることができるのか
- 南須くんは差し伸べられた蜘蛛の糸を掴めるのか
- 栢くんは嵐子をどこまで信じられるのか
この3つになりそうです。
体育祭本番も近づいてきましたが、その前に描かれるであろう「南須くん捜索編」がどのような展開になるのか、今から続きが気になりますね。
次回『春の嵐とモンスター』DAY66は、2026年8月20日発売予定の『花とゆめ17号』に掲載予定です。
2026年8月5日発売の『花とゆめ17号』では休載となります。
次回は一ヶ月後の予定なので、今回発売されたコミックも読んで楽しみたいと思います!
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