2026年5月10日の『情熱大陸』は、建築家の山﨑健太郎さんが登場!
イケメンすぎてつい、予告画面に見入ってしまいましたが、その経歴だけでなく、「人にこだわる姿勢」が凄くて、山﨑健太郎さんの作品を色々と拝見して驚きの連続でした。
というのも、私は理学療法士として、在宅生活を送る方々のリハビリを終末期まで支えたいという気持ちで20年程取り組んでいるからなのですが、
山﨑さんの建築には本当に「血が通っている」哲学が存在すると驚きました。
今回の番組でも注目されている「日本初の刑務所プロジェクト」や、伝説のデイサービス「52間の縁側」。
なぜ山﨑さんの建築がこれほどまでに「人にこだわる」方向にいったのか。
この記事では、イケメン建築家・山﨑健太郎さんの経歴や作品を通じて、「人にこだわる理由」を、在宅場面でのリハビリ経験が長い理学療法士が考察します。
山﨑健太郎のwiki風プロフィール&経歴!学歴や年齢は?
イケメン建築家の山﨑健太郎さんのプロフィール&経歴を見ていきましょう!
【山﨑健太郎さんの基本データ】
- 山﨑健太郎(やまざき けんたろう)
- 生年月日: 1976年生まれ(2026年5月10日時点で49歳)
- 出身地: 千葉県佐倉市
- 職業: 建築家、実業家、大学教授
- 家族構成: 妻は建築家の川島由梨さん。
- 前職の設計事務所時代の同僚。
山﨑氏が納得いくまで粘り強く設計に向き合う姿を「ずっとあがいているように見えた」と語っています。 - ※お子さんの有無については、プライバシーの観点から公式には明かされていません。
- 前職の設計事務所時代の同僚。
【学歴】
- 高校: 千葉県立佐倉高等学校
- 大学: 工学院大学 建築学部 建築デザインコース(2000年卒)
- 大学院: 工学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修士課程(2002年修了)
【所属事務所・活動拠点】
- 事務所名: 株式会社山﨑健太郎デザインワークショップ
(Kentaro Yamazaki Design Workshop / YKDW) - 所在地: 東京都中央区東日本橋3-12-7 鈴森ビル4F
- 現在の肩書き: 同社代表取締役、工学院大学教授(2024年〜)
【経歴の歩み】
- 2002年:大学院修了後、株式会社入江三宅設計事務所に入社。
約6年間、大規模プロジェクトなどで実務を叩き込まれる。 - 2008年: 32歳で「山﨑健太郎デザインワークショップ」を設立し独立。
- 2013年: 代表作の一つ『糸満漁民食堂』を手掛ける。
- 2014年: 事務所を法人化。
同年より母校の工学院大学などで講師を務める。 - 2023-2024年:『52間の縁側』で日本建築学会賞、JIA日本建築大賞、グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)の史上初3冠を同一作品で達成。
- 2026年5月:『情熱大陸』(MBS/TBS系)に出演。
「更生のための刑務所」設計への挑戦が紹介される。
ちなみに、プライベートでは同じ設計事務所の同僚だった建築家の川島由梨さんとご結婚されており、若手時代のあがき続ける山﨑さんを一番近くで支えてこられたそうです。
奥様の川島由梨さんが語る「新入社員時代から一切妥協せずに、上司に『そこまでやらなくていい』と言われても追求し続けた」というエピソードは、山﨑さんの「異常なまでの誠実さ」を裏付ける内容ですね。
だからこそ、唯一無二の建築が生まれるのだなと、そのお人柄が土台になっている「哲学」をもっと知りたいと思いました。
山﨑健太郎の「人にこだわる」姿勢を育んだ学生時代とは
なぜ、山﨑健太郎さんは、泥臭く現場で一緒に汗をかいて「人を知る」、つまり「人の生活やその土地を知る」ことを徹底するのか。
山﨑さんの建築には、単に造形物としてだけの建築ではなく、「人と人が出会い、人生の一部となる場所」として捉えることにこだわる姿勢が一貫してあります。
その「人にこだわる」背景には、学生時代の「対話による創造」の体験や、「建物を建てるだけではだめだという現実への直面」がありました。
学生時代の「対話による創造」体験
大学院1年生の時、カリフォルニア大学バークレー校でのアーバンデザインプログラムに参加したことが、山﨑健太郎さんにとって、大きな転機となりました。
- 多様な背景を持つ学生との議論:
イタリア、デンマーク、アメリカなど異なる国籍の学生と徹底的に議論し、現地市民とのフィールドワークを経て一つの提案をまとめ上げるプロセスを経験しました。 - 「みんなにとって良いもの」への気づき:
単に美しい形を作るのではなく、多くの人と関わりながら「みんなにとって良いもの」を創り出す創造的な体験に感動し、これが建築を一生の仕事にする決意に繋がりました。
「建築をつくるだけではダメだ」という現実への直面
独立後、保育園やホスピス、福祉施設といった「切実な社会課題」を抱えるプロジェクトに携わる中で、自らの役割を再定義しました。
- 社会との接点:
2016年の個展「今、建築にできること。」で語られたように、建物というハードウェアを造るだけでは解決できない現実に向き合い、クライアントや地域住民と共に「あるべき居場所」を導き出すプロセスを重視するようになりました。 - 「施設」から「住まい」へ:
効率を優先した「施設」という形式が、人の自主性や共存を奪っているのではないかという批評的視点を持ち、「当たり前」を問い直すことが彼のライフワークとなりました。
【現役 理学療法士の独り言】
私自身、高校生の時に1年ほどカナダに留学したり、その後大学で比較文化を学んだ経験から、多様な背景をもつ人とのやり取りというもの、とても分かります。
「普通」というものは無い。
そういうつもりで物事を見つめ直すと、その場に必要な要素が見えてくるのだと思います。
それって、比較文化っていう難しい概念でなくても、生活のどこにでも存在していて、例えば私が今仕事にしている「リハビリ」の場面でも、「その人のこだわり」が生活を形作っていることに配慮することで、押しつけでは無い「その方が望む生活を支援すること」に一歩近づけるのです。
同じ日本人でも、生活は多種多様。
「普通とは」、という問いはリハビリでも建築でも、永遠の課題なのかも知れません。
山﨑健太郎の作品にみる「人へのこだわり」を理学療法の視点で考察
千葉のデイサービス『52間の縁側』には、度肝を抜かれました。
縁側って日本家屋の魅力だと思うのですが、自由度が高すぎてびっくり。
そして、地域住人も出入り可能なつくりが、「閉じこもり」を予防できて活気ある生活を送ることが出来る、ハイブリッドな仕様になっているのだなと。
【理学療法士が驚いた!「52間の縁側」のココが凄い】
- 「閉じこもり」を自然に防ぐ: 地域住民も出入り自由な開放感。
- 多世代交流がリハビリに: 子供たちの声が「外に出たい」意欲を刺激。
- 五感を刺激する環境: 認知症予防に欠かせない「季節感」がたっぷり。
「閉じこもり」とは、高齢者が様々な理由を背景に、1人で孤立してしまい、活動も減って、廃用症候群から要介護状態になってしまうとされる、良くない状態のことです。
私自身、理学療法士の学生の時から「閉じこもり」について卒業論文で書いたりしていたこともあり、この建物は開放的で、地域の方も出入りできる、まさにどの年代の方にも「馴染む」要素が沢山ある、ということに驚きました。
そして、この施設を利用するご年配の方も、子供達が遊んでいるのを見ていると、自然と縁側に出たくなる気持ちになると思います。
そして、季節感をたっぷり感じられる環境。
認知症を予防するのにも、環境的に最適だなと感じました。
季節を感じられる生活は、心を豊かにしますよね。
ただ、「あの高低差のある土地での建築費用、どうなってるの?」とも思いましたが、そこはクラウドファンディングも活用されたようで、安心しました。
「機能訓練室みたいなものはなくていい」と山﨑さん。
このような環境なら、ホントに機能訓練室はなくてもいいと、理学療法士の私も思います。
すごい建築だなと、理学療法士の視点からこういった所で働くと、きっと出来るレクリエーションやリハビリ方法も変わってくるだろうな、とワクワクしました。
刑務所とホスピスやデイサービスの共通点|孤立を繋ぐ設計って画期的!
今回の『情熱大陸』は、刑務所の設計の「新しいカタチ」を求められた山﨑健太郎さんのドキュメントでもあります。
ホスピスやデイサービスの設計で「孤独」を救うことって、すごく光に溢れている方向性なように感じられますが、一方で「刑務所」というと、やはり暗いイメージがある方が9割9分なのでは、と推察します。
刑務所・ホスピス・デイサービス・・・
人生の終末期までリハビリで支援したい、という信念で仕事をしてきた私は、在宅ホスピスとしてのリハビリや、施設における看取り期のリハビリも経験してきました。
きっと、共通するのは「孤独」と「それぞれの価値観」、そして「人生をより豊かに」という哲学、すなわち「WELL BEING(より良く生きる)」だと思われます。
凄惨な事件がある世の中で、正直、二児の母である私には、加害者の環境を整えるという話は、頭で理解できても何となく受け入れがたい感情があることを否めません。
Xの投稿でも「加害者の環境を整える」ということの意味自体を問う声も多く見られるのが、日本の現状です。
でも、山﨑さんの『孤立を繋ぐ』という言葉を見て、本当の意味で「再犯を防ぎ、次の被害者を生まないことができるなら?」と、考えさせられました。
2025年6月に刑法改正(拘禁刑の導入)があり「懲らしめから更生へ」という流れの中、「開放型の刑務所」を設計されていくという、これまでにない取り組みを、山﨑さんがどんなカタチで最適解を導き出すのか、とても興味があります。
すでにノルウェーとフランスで、刑務所の視察をされている山﨑さん。
キリスト教という文化の中で「自分と向き合える静かな場所」を視察されたようですが、塀で囲うのではなく、受刑者が自律的に生活をし、社会復帰を促すための「施設の形」を問い直す旅だったそうです。
山﨑さんが視察に行ったノルウェーの刑務所は、「更生への意欲が認められた受刑者」が出所前の数年間を過ごす場所。
この施設から会社や学校に通う、という場所なのでした。
ノルウェーの開放型刑務所で「山﨑さんが見た特徴」は、以下の通りです。
- 塀が無い。
- 壁に色が付いている。
- ベッド脇に机がある。
- 職員が制服を着ていない。
- 再犯率は1/3に減った。
山﨑さんはこの施設を見て「何をしてあげているかが大事だと思う」と。
そして、職員が制服を着ていない事について質問されると、所長さんからはこんな言葉が。
「受刑者との距離を縮めたいからね」
そして、山﨑さんは、その言葉を、施設の中の至る所に見たのです。
そして、オスロにはマンションの一角に設けられた刑務所もあると紹介がありました。
ちょっと耳を疑うようなカルチャーショックだったので、TVerで見返しながらこの記事をまとめているのですが、やはり福祉大国ノルウェーですら、住民からはネガティブな反応はあったと。
それでも、再犯率が下がったこと、それが社会にとってプラスになることを、住民は見て取っていく、と説明がありました。
山﨑さんが真剣に考えるポイントは、「建築に何ができるんだろう」という一点。
これまでの「懲役(刑務作業が義務)」から、「拘禁刑(更生のための教育や指導に時間を当てることが可能な制度)」に変わり、出所後に自立して社会で生きていく力を養わせることが、「次の被害者を出さない」ことに繋がる、という考え方。
それが「監獄」から「住まい」へ、という言葉の、見えない背景でした。
ものすごく考えた上で、「安心感」というキーワードに至った山﨑さん。
くっきりとした境界線がありつつ、来たい人が来れる刑務所。
セキュリティもしっかりとした、安全な開かれた場所を作る――――。
コンセプトが見えてきた山﨑さん。
まだまだ超えなければいけない課題は沢山あるのでしょうが、そのコンセプトを聞くと、現段階の日本の状況で実現可能なイメージが共有できるのではないか、と思いました。
受刑者の方にも色んな方がいらっしゃるとは思うので、そういった方々の段階に応じた「人生との向き合い方」が、山﨑さんの建築で、自然と良い方向に向かえるような「社会の変革」への第一歩になることを期待します。
リハビリの現場でも、環境が変わることで人の表情や意欲が劇的に変わる瞬間を何度も目にしてきました。
山﨑さんの挑戦が、巡り巡って私たちの子供たちが安心して暮らせる社会に繋がることを願っています。
山﨑健太郎の代表作品まとめ!どこで見られる?
山﨑健太郎さんの建築における代表作品はこちらです。
52間の縁側(千葉県八千代市)
2023年に日本建築学会賞など3冠を達成した、今最も注目されている作品です。
- どんな場所?: 老人デイサービスセンターですが、誰でも立ち寄れる縁側やカフェのような開放感があります。
- 見どころ: 圧巻の長さ(約52間=約95m)の縁側。
理学療法士の視点で見ると、この長い距離を「歩きたくなる」仕掛けが満載です。 - 住所: 千葉県八千代市下市場1-2-1

糸満漁民食堂(沖縄県糸満市)
山﨑氏が「地域の人と作る」ことに目覚めた、初期の代表作です。
- どんな場所?: 地元の美味しい魚料理が食べられる食堂です。
- 見どころ: 琉球石灰岩を、地元の住民と一緒に積み上げて作った外壁。
比較文化的に見ても、沖縄の伝統と現代が融合した「人の体温」を感じる建築です。 - 住所: 沖縄県糸満市西崎町4-17

新富士のホスピス(静岡県富士市)
「死を待つ場所ではなく、日常を過ごす場所」を形にしたホスピス。
- どんな場所?: 緩和ケア病棟(新富士病院内)。
- 見どころ: 病室が並ぶ廊下ではなく、家のような「コモンスペース」を囲む設計。富士山を望む景色と木のぬくもりが、在宅ホスピスに携わってきた方の心にも響くはずです。
- 住所: 静岡県富士市大淵3900(新富士病院内)

はくすい保育園(千葉県佐倉市)
- どんな場所?: 認可保育園。
- 見どころ: 山の斜面をそのまま活かした「大階段」のような園舎。子供たちが元気に駆け回る、段差さえも遊び場にする設計は、身体能力の発達を支える理学療法的にも興味深い建物です。
- 住所: 千葉県佐倉市上志津

就労継続支援B型事業所「くくるばな」(沖縄市)
2026年5月10日の『情熱大陸』でも詳しく紹介されました。
- どんな場所?:沖縄市にある障がい者就労支援施設。「いもチップス」製造やカフェ運営を通じ、社会と繋がる拠点。
- みどころ:壁のない「大きな屋根」が特徴。事務室もカフェもゆるやかに繋がり、適度な距離感で孤独を防ぐ設計。
- ココに注目!:隣接する公園や地域住民に開かれた「閉じない施設」。利用者が誇りを持って働ける「公園のような建築」です。
- 住所:沖縄県沖縄市山里2-9-3

山﨑健太郎さんの建築は、どれも『建築を見に行く』というより、『そこに流れる時間を体験しにいく』という感覚に近いものです。
私も理学療法士として、いつか『52間の縁側』で、ご年配の方々や子供達が混ざり合って過ごす空気感を肌で感じてみたいと思いました。
まとめ|山﨑健太郎はイケメンなのは見た目だけじゃなく哲学もだった!
最初は「イケメンぶり」が気になって見始めた山﨑健太郎さんでしたが、その経歴や作品を知るうちに、彼の『人に寄り添う、血の通った哲学』に私自身がすっかり魅了されてしまいました。
20年リハビリの現場を見てきた私には、山﨑さんが作ろうとしている『孤立させない居場所』が、今の日本にどれほど必要か痛いほど分かります。
2025年の刑法改正や、これからの福祉のカタチ。
山﨑さんが建築を通じて描く未来が、私たちの生活をどう変えていくのか。
これからも一人の在宅分野で働く理学療法士として、そして一人のファンとして、彼の挑戦を応援したいと思います!
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『より良く生きる』ことのヒントを、こちらの記事からも感じていただけたら嬉しいです。



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