2026年9月20日、愛知・名古屋アジア大会の男子バスケットボール決勝で、日本代表は韓国代表に57-67で敗れ、銀メダルを獲得しました。
日本にとっては1962年ジャカルタ大会以来、実に64年ぶりとなる決勝進出。
悲願のアジア大会初優勝には届きませんでしたが、若手を多く起用した日本代表が銀メダルを獲得する快挙となりました。
一方、今大会では1次リーグでも日本に83-100で勝利していた韓国。
決勝でも前半は28-28と互角の展開でしたが、後半にはイ・ヒョンジュン選手の3ポイントやリバウンドなどで韓国が強さを見せました。
試合を見て、
- 日本と韓国の過去の対戦成績は?
- なぜ韓国男子バスケは強い?
- 日本はB代表で、韓国はA代表だった?
- 韓国のイ・ヒョンジュンってどんな選手?
と気になった方もいるのではないでしょうか。
この記事では、男子バスケ日本vs韓国の過去の対戦成績を振り返りながら、韓国がなぜ強いのか、今回の代表メンバーの違いや注目選手についてもわかりやすくまとめます。戦績とともに、韓国代表の強さについてまとめます。
男子バスケ日本vs韓国の対戦成績は?
男子バスケの日本と韓国は、アジアを舞台に長年対戦してきたライバルです。
1983年以降の主要FIBA公式大会での対戦成績は、日本の3勝11敗。
歴史的には、韓国が大きく勝ち越しています。
| 年 | 大会 | 日本-韓国 | 勝敗 |
| 1983 | FIBAアジアカップ | 93-88 | ○ |
| 1987 | FIBAアジアカップ | 52-85 | ● |
| 1989 | FIBAアジアカップ | 86-100 | ● |
| 1991 | FIBAアジアカップ | 79-92 | ● |
| 1993 | FIBAアジアカップ | 66-89 | ● |
| 1995 | FIBAアジアカップ | 78-97 | ● |
| 1997 | FIBAアジアカップ | 89-83 | ○ |
| 1997 | FIBAアジアカップ | 76-78 | ● |
| 1999 | FIBAアジアカップ | 61-64 | ● |
| 2007 | FIBAアジアカップ | 83-93 | ● |
| 2009 | FIBAアジアカップ | 74-95 | ● |
| 2011 | FIBAアジアカップ | 67-86 | ● |
| 2017 | FIBAアジアカップ | 68-81 | ● |
| 2026 | FIBAワールドカップ・アジア地区予選 | 78-72 | ○ |
こうして並べてみると、日本が韓国に勝利したのは1983年、1997年、そして2026年の3試合。
特に1997年の勝利以降、日本は主要FIBA大会の日韓戦で長く勝利から遠ざかっていました。
その流れを止めたのが、2026年3月に行われたFIBAワールドカップ2027アジア地区予選です。
日本が78-72で韓国を破り、約29年ぶりに主要FIBA大会の日韓戦で勝利しました。
ただし、この「3勝11敗」は1983年以降の主要FIBA大会を対象とした数字です。
国際強化試合などすべての日韓戦を含めた「歴代通算成績」ではなく、また大会によって日本・韓国ともに代表メンバーの構成が異なります。
近年の日本vs韓国は接戦も増えている
そのため、今回のアジア大会決勝で戦う両チームの実力差が、そのまま「3勝11敗」という意味ではありません。
歴史的な戦績では韓国が大きくリードしていますが、近年の日韓戦を見ると状況は変わってきています。
2026年のFIBAワールドカップ・アジア地区予選では、
- 日本 78-72 韓国
- 日本 79-81 韓国
と1勝1敗。
2試合目もわずか2点差でした。
さらに国際強化試合では日本が韓国を破った試合もあり、「日本は韓国に長年勝てなかった」という過去のイメージだけでは現在の力関係を判断しにくくなっています。
一方、今回のアジア大会では9月13日の1次リーグで韓国が日本に100-83で勝利。
歴史的なライバル同士が、わずか7日後の決勝で再び対戦することになりました。
アジア大会でも日本と韓国はライバル
アジア大会でも、日本と韓国はこれまで何度も上位を争ってきました。
韓国は男子バスケットボールでアジア大会の金メダルを4度獲得。
直近では2014年仁川大会で優勝しています。
一方、日本男子はこれまでアジア大会で金メダルを獲得したことがありません。
今回、日本が決勝で韓国を破れば、日本男子バスケにとってアジア大会初の金メダルとなる一戦でした。
結果は韓国が勝利し、日本の悲願の初優勝は次回以降に持ち越されました。
しかも相手は、1次リーグで17点差をつけられた韓国。
わずか1週間での再戦となりました。
今大会は日本vs韓国が2度実現!予選と決勝で対戦
今大会、日本と韓国は1次リーグと決勝の2度対戦しました。
1次リーグでは韓国が100得点を挙げ、83-100で日本に勝利。
そして日本が64年ぶりに進出した決勝でも、再び韓国が立ちはだかりました。
2026年9月20日に行われた決勝戦での日本vs韓国は、
日本 57-67 韓国
で韓国が優勝しました。
日本は準優勝で銀メダルという結果に終わりました。
しかし、試合内容を見ると最初から韓国に圧倒されていたわけではありません。
一次リーグ(予選)|日本は前半42-40でリード
第1クォーターは、
日本17-19韓国
とほぼ互角。
さらに第2クォーターで日本が追い上げ、前半終了時には、
日本42-40韓国
と日本が2点リードしていました。
ところが後半に流れが変わります。
韓国が第3クォーターから主導権を握り、後半だけを見ると韓国が日本を60-41と上回りました。
最終的には17点差。
そして決勝では、1次リーグで後半に崩れた展開をどこまで修正できるかも大きなポイントとなりました。
韓国のイ・ジョンヒョンが25得点
1次リーグの日韓戦で特に日本を苦しめたのが、韓国のイ・ジョンヒョン選手でした。
この試合では、
- 25得点
- 3ポイント:5本成功/8本試投
- 7アシスト
を記録。
さらにセンターのチャン・ジェソク選手も、
- 18得点
- 8リバウンド
と活躍しています。
一方、日本では黒川虎徹選手が21得点、アレックス・カーク選手が19得点を挙げました。
アジア大会決勝|日本は韓国に57-67で敗れ銀メダル
2026年9月20日に行われたアジア大会男子バスケットボール決勝で、日本代表は韓国代表と対戦。
日本は最後まで食らいつきましたが、57-67で韓国に敗れ、銀メダルとなりました。
日本にとっては1962年ジャカルタ大会以来、実に64年ぶりの決勝進出。悲願のアジア大会初優勝をかけた一戦でした。
試合は序盤から接戦となります。
- 第1Q:日本が16-12と4点リード
- 前半終了:28-28の同点
- 第3Q:一時39-38と日本が逆転
- しかし、韓国のイ・ヒョンジュンに連続3ポイントを許して再びリードされる
- 第3Q終了時には47-55と8点差
- 第4Qも日本は3ポイントなどで追い上げを狙うも、逆転には届かず
- 最終スコアは日本57-67韓国
大きなポイントとなったのが、韓国のエースイ・ヒョンジュンでした。
イ・ヒョンジュンは3ポイント5本を含む27得点、さらに18リバウンドを記録。第3Qには日本が39-38と逆転した直後に連続3ポイントを決め、日本に傾きかけた流れを韓国へ引き戻しました。
日本では、金近廉が3ポイント3本を含む13得点6リバウンド、小川敦也が12得点5リバウンドを記録。
前半は28-28と互角に戦った日本でしたが、後半は韓国の高精度な外角シュートに加え、インサイドでのセカンドチャンスにも苦しみました。
結果は銀メダルとなりましたが、平均25.1歳の若い日本代表が64年ぶりの決勝進出を果たした大会となりました。
男子バスケ韓国代表はなぜ強い?
では、韓国男子バスケ代表はなぜ強いのでしょうか。
今回の日韓戦を見ると、大きく、
- 外から得点できる3ポイントシュート
- 201cmのイ・ヒョンジュンをはじめとしたサイズ
- 複数の選手が得点できる攻撃力
- アジア大会で何度も優勝してきた経験
などが強みとして見えてきます。
韓国の武器は3ポイントシュート
日本との1次リーグでは、イ・ジョンヒョン選手が3ポイントを8本中5本成功。
さらに準決勝のイラン戦では、今度はイ・ヒョンジュン選手が3ポイントを13本中7本成功させ、26得点を挙げました。
「誰か一人を止めればいい」というチームではないのが、韓国の怖さのひとつです。
韓国代表のエースはNBA挑戦中のイ・ヒョンジュン
韓国代表で特に注目したいのが、イ・ヒョンジュン(李賢重)選手です。
イ・ヒョンジュン選手は、
- 2000年10月23日生まれ
- 身長201cm
- 体重95kg
- ポジション:スモールフォワード
- デイビッドソン大学出身
- 2025-26シーズン:長崎ヴェルカ
という大型ウイング。
日本のバスケファンなら、「長崎ヴェルカにいた選手」と聞いた方がピンとくるかもしれません。
そして2026年9月、長崎ヴェルカを退団。
NBAのポートランド・トレイルブレイザーズと2026-27シーズンに向けたExhibit 10契約に合意したことが、長崎ヴェルカから正式に発表されました。
イ・ヒョンジュンはNBA選手?
ここは少し注意が必要です。
イ・ヒョンジュン選手はNBAのポートランド・トレイルブレイザーズと契約していますが、現時点で「NBAのレギュラーシーズンでプレーすることが確定した選手」という意味でのNBA選手ではありません。
今回結んだのはExhibit 10契約。
NBAのトレーニングキャンプなどを通して、正式なロースター入りや2-Way契約などを目指していく立場です。
そのため、
「NBA選手が韓国代表にいる」というより、「NBA入りに挑戦している韓国代表のエースがいる」
と考える方が正確です。
長崎ヴェルカも退団発表の中で、本人が以前から掲げていた「NBA挑戦」という夢を応援するとコメントしています。(Velca)
準決勝ではイラン相手に26得点
そのイ・ヒョンジュン選手は、アジア大会でも存在感を発揮しています。
9月18日の準決勝・イラン戦では、
- 26得点
- 3ポイント7本成功
- 第3クォーターだけで12得点
を記録。
韓国はイランを77-51で破り、決勝進出を決めました。
201cmというサイズがありながら外から3ポイントを決められる点は、日本にとっても警戒したいところです。
韓国はイ・ヒョンジュンだけではない
韓国の強さは、NBA入りを目指すイ・ヒョンジュン選手だけではありません。
1次リーグの日本戦ではイ・ヒョンジュン選手は16得点。
それ以上に得点したのが、
- イ・ジョンヒョン:25得点
- チャン・ジェソク:18得点
でした。
つまり、エースだけを抑えれば韓国の攻撃が止まるわけではありません。
実際に韓国は今大会、
グループリーグ3戦全勝 → 準々決勝でヨルダンに114-80 → 準決勝でイランに77-51
と勝ち上がってきました。
複数の選手が得点源になれることも、韓国の大きな強みといえそうです。
日本はB代表?韓国はA代表だった?
今回のアジア大会の日韓戦を見て、
「日本はB代表だったの?」
「韓国はA代表だった?」
と気になった方もいるかもしれません。
結論からいうと、日本代表を正式に「B代表」と呼ぶのは正確ではありません。
今回の日本は、八村塁選手や河村勇輝選手らが不在で、若手を多く起用したメンバー構成でした。
一方の韓国は、8月に行われた日本との強化試合には出場していなかったイ・ヒョンジュン選手ら主力が加わったメンバーでアジア大会に臨んでいます。
そのため、
- 日本:正式なB代表ではないが、若手主体のメンバー
- 韓国:イ・ヒョンジュンら主力級を多く揃えたメンバー
という違いがあったと考えると分かりやすいでしょう。
実際、日本は若いメンバーを中心としながら中国を破って64年ぶりの決勝へ進出。
決勝でも前半は28-28と韓国と互角に戦い、最終的には57-67で敗れたものの、銀メダルを獲得しました。
今回の結果だけで単純に「日本より韓国の方が強い」と結論づけるのではなく、両国の代表メンバーの違いも踏まえて見る必要がありそうです。
まとめ|男子バスケ日本は韓国に敗れるも64年ぶりの銀メダル
今回は、男子バスケ日本代表vs韓国代表の対戦成績や、韓国がなぜ強いのかについてまとめました。
ポイントを振り返ると、
- 1983年以降の主要FIBA公式大会では、韓国が日本に大きく勝ち越している
- 今大会の1次リーグでは韓国が日本に83-100で勝利
- 決勝では日本が前半28-28と互角に戦うも、57-67で韓国が勝利
- 韓国は3ポイントだけでなく、サイズやリバウンド、セカンドチャンスも強み
- 決勝ではイ・ヒョンジュンが27得点18リバウンド、3ポイント5本と活躍
- 日本は正式な「B代表」ではないものの、若手を多く起用したメンバー構成
- 韓国はイ・ヒョンジュンら主力級を多く揃えていた
- 日本はアジア大会初優勝には届かなかったものの、64年ぶりの銀メダルを獲得
という結果になりました。
決勝では、韓国の強さが改めて際立った一方、若い日本代表も前半を同点で折り返すなど、十分に戦える場面を見せています。
今回の日韓戦だけで両国の代表力そのものを単純に比較することはできませんが、日本にとって韓国がアジアの大きなライバルであることは間違いなさそうです。
64年ぶりの銀メダルを獲得した若い日本代表が、この経験を今後どのようにつなげていくのかにも注目したいですね。
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