坂東龍汰 3歳で母との死別(交通事故)を経験
そして、ホームビデオの映像を見ていた流れから、「その僅か1年後、母は帰らぬ人となった」という衝撃のナレーションがありました。
坂東龍汰さんのお母さんは、突然の交通事故で亡くなってしまいました。
坂東龍汰さんは、「アイデンティティを傷つけられる、っていう一番大きな出来事として、多分いまだに残ってるんですよね 身体に」と母親との交通事故による死別について、表現されていました。
「一生忘れることはないし、完全に癒えることはない」
「3歳ながらに感じていた悲しみ、みたいなものが、なんかこう、ずっと自分を満たしてない、何か物足りない物足りないっていう」
「空間に通った風、を、止めなきゃ、みたいな。で、そこに蓋をしようとするんですけど、でも、できないから、もっともっと頑張ろうと」
「言語化するのはかなり難しい」と言いながらも、その苦しかった心の内を、丁寧な言葉で紡いだ坂東龍汰さん。
きっとこの言葉に至るまでに、長い時間を要したことだとお察しします。
坂東龍汰 役者としてのルーツは母親との死別
北海道の何もないところから、東京に出て役者をやるという、その大きな第一歩目の原動力は、母親との死別を経験したことにあり、「自分の内側から出てくる原動力に直結している感覚にすごくなる」と明かされます。
これまで話したことがなかった母親との交通事故での死別。
母が背中を押してくれているのか、「大切な人を亡くす役」などのオファーが来ることが多かったそうです。
それを、「自分にとっての母からの課題として」受け止めてきたと語る坂東龍汰さん。
不思議な巡り合わせを感じることがすごく多かったのだそう。
「今ある境遇に感謝して、謙虚に誠実に芝居と向き合う、の繰り返し」と語られます。
坂東龍汰にとっての「家庭」を告白・父との絆と「これから」
アナザースカイの終盤には、坂東龍汰さんは自分の置かれた境遇と「家庭」について、そこからこれからの「自分」についてどんな風に歩みたいのかを語られます。
その背景には、家族愛や父との絆の深さがありました。
「親ってすごい」
「自分もいつか親になる日がくる」
「安定した家庭がピンとこない」
「むしろ不安定な家庭でよくない?っていう」
「不安定」は、各々が挑戦をやめない、という意味で語られました。
「父親を見ていると好きなことをやめていないし、何も犠牲にしていない」
「でも、子供って育つ」
「安心と刺激」それはリスクとは違う、と。
「スパイシーな人生でいきたい」
そんな風に、これまでの人生を振り返り、これからを語る坂東龍汰さん。
好きな事に挑戦し続けている父親の背中を見て育った坂東龍汰さん。
現在の自分の”座標”を再確認されます。
アナザースカイ・ニューヨークは、「また帰ってきたい、思い出の場所」になったそうです。
これまでは、よくわからなかったご自身の「生誕の地」ニューヨークも、父親と一緒に歩いて語ったことで、「これから『ここで生まれたんだ』って言える気がします」と。
本当に、素敵なお父さんですね。
そして、その愛情をまっすぐに受けて育った心の強さを、坂東龍汰さんに見た気がしました。
原動力は、母親との別れに直接的な原因があったかもですが、原動力を正しい方向に導いたのは両親の愛と、父親との絆だったのでしょう。
その原動力をもって、今後の役者人生を、坂東龍汰さんらしく歩まれるのだと思います。
アナザースカイの原点の場所は、家族4人で過ごした場所ででした。
建物がもう無くなってしまいましたが、今はもう無くなった景色でも、ここで生まれた、という確かな実感を持って旅を終えることが出来たそうです。

父親が願った、子供への想いの大切な部分をちゃんと吸収して自分の中で育てて、成長した姿が、坂東龍汰さんの中に見えました。
人の親になって十数年になる私は、親目線で今回のアナザースカイを見てしまっているかもしれません。
本当に、映画を一本見た後くらいの気持ちの揺さぶられ方をしたアナザースカイでした。
まとめ
2026年2月28日のアナザースカイは、カメレオン俳優として実力を発揮している坂東龍汰さんが出演されました。
坂東龍汰さんの生まれ故郷のニューヨークが、坂東龍汰さんのアナザースカイでした。
そこには、やりたいことを貫く生き様を坂東龍汰さんに教えた父と、ホームビデオで優しく語りかける母の愛が詰まった、家族4人での生活の思い出がありました。
2歳前までしか過ごしていない坂東龍汰さんの記憶の補完として、父である坂東剛さんが語る場面もあり、仲の良い父子の絆が深いものであることが分かりました。
父の教育方針でシュタイナー教育を幼少期から一貫して受けてきた坂東龍汰さん。
役者をめざしたのは、この教育場面における卒業演劇で主役をやった経験からと明かされます。
坂東龍汰さんは、生まれた場所としての「原点」にも足を運ばれました。
とても温かいホームビデオの映像のあと、母との交通事故での死別について語られ、見ていた私にすら強い衝撃がありました。
そして、母親との死別を3歳で経験した感情を、時間をかけて紡ぎだした言葉で語られます。
この坂東龍汰さんの言葉は、多分たくさんの人の心に刺さったのではないでしょうか。
板東龍汰さんには、父親との深い絆があったからこそ、アイデンティティを傷つけられた経験を力に変える心の土壌を育むことも、良い方向に掘り起こすこともできるようになったのだろうなとも感じました。
父子の絆がさらに深まった、坂東龍汰さんのアナザースカイ。
これまでの生い立ちや丁寧に紡がれた言葉を聞いて、まっすぐに一生懸命生きている坂東龍汰さんを、もっと応援をしたくなりました。
これからも、坂東龍汰さんの役者としての深化を楽しみに、多方面でのご活躍を期待します。


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