出産の影響で30%が便失禁の可能性?!対策は?|きょうの健康 便や腸のトラブル『便失禁 日常生活での対処法』NHK

健康
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出産時の肛門括約筋損傷の発生頻度

経膣分娩で、肛門括約筋の損傷が起こることがあるそう。

30%の自然な経膣分娩で、肛門括約筋損傷の潜在性の損傷が発生している研究データが番組でも紹介されました。

うち、3%程度が、出産後に肛門括約筋損傷が実際に発生し便失禁などの症状が出ています。
97.4%は臨床的には見逃されやすい「潜在性」の損傷とのこと。

潜在性損傷では、先々の便失禁トラブルの原因となる場合があります

30%の経膣分娩で肛門括約筋損傷が発生しているなんて、多くないですか?

便が漏れるようになってしまった場合、他の健康状態に問題がないのだとしたら、出産の際に肛門括約筋損傷が発生していたのかもしれません。

肛門括約筋損傷が発生しやすいのは?

肛門括約筋損傷が発生しやすい要因は、以下の通りです。

  • 初産婦
  • 機械分娩(吸引分娩や鉗子分娩)
  • 胎児の体重:4㎏以上と大きい場合
  • 急速な分娩速度
  • 特定の民族性(アジア系人種は白人よりリスクが高いとする報告も)
  • 会陰切開の種類:正中切開はリスク増加の可能性あり、斜め切開は予防効果がある場合あり)
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生活の中で可能な対策はある?

肛門括約筋損傷が発生していた場合の対処法と便失禁の予防です。

  • 肛門トレーニング
  • 生活習慣の改善

があります。

肛門トレーニング

自分の意思で占めたり緩めたりできる外肛門括約筋は鍛えることが可能です。

仰向けで行う体操

  1. 仰向けに寝て、両膝を立て、足を肩幅程度に開きます。
  2. 体の力を抜き、肛門・尿道・膣を意識して、おなか側に引き上げるようにギューッと締めます。
  3. そのまま5~10秒程度締め付けた後、ゆっくりと緩めます。
  4. 上記動作を1セット10回とし、1日に2~3セット程度行います。

習慣化して継続していくと、より効果が得られやすいです。
寝た姿勢で行う運動の場合、寝る前や起床時など、時間やタイミングを決めて行うと、継続しやすいです!

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座って行う方法

寝て行う方法を、椅子に座った状態で行うことも可能です。
座った状態で行うことができるので、オフィスや家事の合間でも行いやすいですね。

お腹に力が入りすぎないようにし、肛門を締める動作を意識的に繰り返しましょう!

トイレに行った後に行う等、日常生活の中に運動を意識的に行うことで、習慣化され、効果が期待出来ます。

留意点

肛門括約筋の損傷は原因や程度が様々であり、自己判断でのトレーニングが適切でない場合もあります。
必ず事前に専門の医師に相談し、適切な診断と指導を受けましょう。

また、運動の効果が現れるまでに通常2~3ヶ月かかると言われています。
根気よく頑張って継続しましょう!

生活習慣の改善

トレーニングと並行して、便秘にならないよう食生活や生活習慣の改善をすることが、とっても重要!

食物繊維を多く含む食品の摂取

  • 大麦や玄米
  • サツマイモ
  • こぼう
  • にんじん
  • 小松菜
  • 豆腐
  • 大豆

上記が、便失禁に対して積極的に摂った方が良い食材です。

不溶性食物繊維が多い食品は、便を硬めにする効果があります。
便が軟らかいと、便失禁が起こりやすくなるため、上記の食材で便を適切な堅さになるよう、導くようにしましょう。

避けた方がよい食材

  • 香辛料の多い料理
  • カフェイン
  • アルコール
  • 柑橘類

上記の食材は、腸の動きを活発にし、下痢を引き起こしやすくするためです。

規則正しい排便習慣が大切!

便意を感じたら、スグにトイレに行って排便をすることが大切!

直腸に便がたまっていなければ便が漏れることはないため、出前や就寝前には排便する習慣をつけましょう!

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