本日、500万人以上が悩まされている「便失禁」について、NHKで放送がありました。
シニア世代だけでなく、働き盛りの世代でも悩んでいる人が多いとか。
便失禁には理由がいくつかありますが、分娩の際に発生する「肛門括約筋損傷」がその原因となることが挙げられていました。
一般的な経膣分娩での出産経験のある方の30%もの方に、便失禁の原因となる「肛門括約筋損傷」が発生しているそう。
30%もの人が、一般的な経膣分娩で肛門括約筋が損傷しているなんて、多くないですか?
これが後々の便失禁の原因となるなんて、気になりますよね!
そういう私も、ちょっとあるかも?!と悩んでいました。
私の場合は、出産時に赤ちゃんの頭が大きめだったので、損傷を防ぐために会陰切開をしたとのことでしたが、最近になって特に、排便後のガス排出の際に少しずつ便汁が漏れることがあります。
直腸にちょっとだけ残っていた便が、後から何かの拍子に出てしまうようなことも。
汚れるのが嫌なので、尿取りパットなどでケアしていますが、運動や生活習慣で改善できるならその方が嬉しいですよね。
便失禁と肛門括約筋損傷の関係についてや、生活習慣で改善できるのか、詳しく調べてみました。
私のように悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に見ていきましょう!
便失禁の原因は?
便失禁の原因は、以下のことが挙げられます。
- 肛門周りの筋肉(括約筋)のゆるみ
- 神経の障害(脳・脊髄・末梢神経)
- 直腸の感覚低下
- 慢性的な便秘や下痢
- 出産による損傷
加齢、病気(糖尿病、パーキンソン病、過敏性腸症候群など)、手術、薬剤の副作用などが重なって起こることが多いそう。
- 便意を感じにくいタイプ(漏出性)
- 便意は感じるが我慢できないタイプ(切迫性)
上記の2タイプがあり、原因もそれぞれ異なります。
肛門括約筋の機能低下の原因は、以下の通りです。
- 加齢:筋肉の筋力低下
- 出産:分娩時の神経や筋肉の損傷
- 手術後:痔や肛門の手術による損傷
- 外傷
この中でも、特に、経膣分娩を行う女性の30%に発生しうる「肛門括約筋損傷」について、詳しく見ていきましょう!
肛門括約筋損傷が起こるとどうなるの?
肛門括約筋(肛門を閉めておく筋肉)が損傷すると、肛門の「締まり」が悪くなります。
そのため、便やガスが漏れてしまう「便失禁(べんしっきん)」が起こったり、
おならのコントロールが難しくなったり、
下痢便や泥状便、さらには固形便まで漏れることがあります。
日常生活に大きな支障となりますよね。
60歳以上の重傷疾患を抱える患者さんを対象とした調査では、便や尿の「失禁(漏らしてしまうこと)」は、人工呼吸器・寝たきり・要介護・車椅子などよりももっと深刻だそう。
7割の人が「死の問題と同じかそれよりも悪い問題」として、トイレまで間に合わないことや、外出が出来なくなる、うつ状態になるなど、影響が大きいです。


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